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書名

高血圧とスポーツ ―運動療法による高血圧の改善

原著者

Wilfried Kindermann, Richard Rost

筆頭著者

荒川規矩男・他監(福岡大学名誉教授)

その他著者等

大堀/克巳、遠藤/宗洋、川初/清典

出版社名

杏林書院

ISBNコード

ISBN978-4-7644-0055-9

発行年

2002年3月

判型 / 頁数

B5判 / 160頁

分類

臨床医学系/スポーツ医学、運動器

価格

定価3,080円(本体2,800円 税10%)

内容

わが国では,スポーツを高血圧症の治療に利用する研究や研究報告はありますが,スポーツを高血圧症の治療に利用するための成書,薬物療法とスポーツの併用方法,どのようなスポーツが適しているかなどの知識が普及していません.本書はきめ細かく書かれているドイツの『高血圧とスポーツ』を,広く高血圧症の改善に利用していただけるように編集いたしました.

目次

1.血圧と運動

2.高血圧治療としての一般療法(非薬物療法)の意義
危険因子としての高血圧
薬物療法と一般療法の比較検討
高血圧治療における一般療法の意義
一般療法の中で身体活動とスポーツの意義

3.高血圧の分類と診断―運動負荷試験の評価
正常血圧
分類
運動負荷試験の評価

4.身体活動,スポーツと運動療法
運動の分類
運動時間と強度
最大身体作業
最大下身体作業
筋収縮の基本様式
非身体的スポーツ種目

5.身体運動時の循環反応
ダイナミックな運動時の循環反応
アイソメトリック運動(筋力負荷)時の循環反応
静的運動負荷と動的運動負荷が混合された運動負荷時の循環反応
体外圧の影響
血圧動態に影響する心理ファクター

6.心臓血管および代謝への効果的な身体活動
<心臓循環系の適応>
機能的適応
形態的適応
<骨格筋の適応>

7.高血圧に対する身体活動の治療効果
高血圧に対する身体活動の間接的効果
身体運動の降圧に対する有効性についての科学的研究
運動療法による降圧機序の解明

8.スポーツにおける高血圧患者の健康上の危険
スポーツで発生する非外傷性心臓死の頻度
スポーツ時の死因
高血圧患者にとって特に危険なスポーツ種目
スポーツ外傷と運動過負荷による障害
スポーツ外傷や運動過負荷障害を避けるために

9.高血圧とスポーツ種目の適否
高血圧患者に実施するスポーツ種目の一般的な評価基準
スポーツを実施する高血圧患者の個別指導

10.運動負荷試験
高血圧患者に対する運動負荷試験の適応と禁忌
運動負荷試験の方法
運動負荷試験前の服用薬中止
血圧動態の評価
運動負荷時の血圧の臨床的な評価
運動負荷心電図
パフォーマンスと運動耐容能の評価
トレーニングの指導

11.降圧薬とスポーツの関係
高血圧に対する薬物療法
<βブロッカー>
作用機序
治療効果
運動能力
βブロッカー内服時のトレーニングの効果
<カルシウム拮抗薬>
作用機序
分類
治療効果
運動能力
カルシウム拮抗薬とトレーニング効果
<利尿薬>
作用機序
分類
運動能力,負荷時の血圧と心肥大への影響
<ACE阻害薬>
作用機序
運動能力,負荷時の血圧および心肥大への影響
<他の降圧薬>
<併用療法>
カルシウム拮抗薬とβブロッカーとの併用
カルシウム拮抗薬と利尿薬の併用
その他の降圧薬の併用
<降圧薬服用時の運動量>
心拍数
乳酸
主観的運動強度と呼吸

12.高血圧と競技スポーツ
高血圧の人の競技スポーツ
競技スポーツを行なうための判断
競技スポーツ選手の薬物療法
降圧剤とドーピング
ドイツスポーツバッジテスト―運動能力バッジテスト

13.栄養
<高血圧患者のための栄養指針>
体重
栄養の組成
<スポーツ活動をする高血圧患者のための栄養指針>
市民スポーツと健康運動
競技スポーツ
<スポーツによる減量>
トリム運動とエネルギーバランス
スポーツと低カロリー・ダイエット
体脂肪率に影響する他のメカニズム

14.複数のリスクファクターや合併症を持っている高血圧患者の身体活動
肥満
脂質代謝の異常
高尿酸血症
糖尿病
動脈硬化症の二次的な影響
腎臓疾患

15.日常診療についてのアドバイス
運動をしている高血圧患者の検査
非薬物療法
薬物治療
高血圧以外のリスクファクターと他の疾患がある場合

16.高血圧患者のためのスポーツ事典