書名 |
豪華客船の診察室 ―航海診療日誌 |
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筆頭著者 |
尾崎修武・著(商船三井客船(株)・船医) |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-88002-456-1 |
発行年 |
2002年11月 |
判型 / 頁数 |
四六判 / 196頁 |
分類 |
医学一般/その他 |
価格 |
定価1,980円(本体1,800円 税10%) |
豪華客船での世界一周中に起こる人生の縮図を綴った全22編からなるエッセイ集。
<その一 虫垂炎>より抜粋
船医の仕事は、船客はもちろんのこと140人近くいる乗組員の健康管理と病気やけがの治療である。乗船中は24時間勤務で日曜も祭日もない。急患が出ると夜中でもたたき起こされるので毎日当直しているようなものだ。病院に勤務している時にはわからなかったが、開業医の先生方の辛さがわずかばかりでもわかるような気がする。24時間拘束はまさしく精神的に疲れる。それでも航海中の決められた診療時間は9時から11時半までと午後3時から5時半までで、しかも寄港して停泊中は一応休診となっているので急患が無い限り自分の時間がたっぷりあるのが救いである。
その1 虫垂炎
その2 乗組員の死亡
その3 心臓マッサージだ!
その4 マラリアの患者発生
その5 急性心筋梗塞
その6 歯科の患者
その7 N氏とK氏
その8 コックの怪我
その9 乗組員の生活習慣病
その10 肩関節脱臼
その11 鼻血の話
その12 不眠と自殺企図
その13 肉片による窒息
その14 中学生の指の骨折
その15 C型肝炎と肝細胞癌
その16 慢性呼吸障害の急性増悪
その17 歯冠充填物を誤嚥した
その18 ベトナム性角結膜炎?
その19 降圧薬服用者の足背浮腫
その20 第十四回世界青年の船
その21 真夜中の電話
その22 コレラの予防接種の件