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書名

「日常言語」のリハビリテーションのために ―失語症と人間の言語をめぐる基礎知識

筆頭著者

佐藤公治・著

出版社名

協同医書出版社

ISBNコード

ISBN978-4-7639-3060-6

発行年

2023年2月

判型 / 頁数

A5判 / 220頁

分類

リハビリテーション/言語聴覚

価格

定価3,300円(本体3,000円 税10%)

内容

主に言語聴覚士に向けて書かれた解説書。失語症研究の成果から、言語障害の臨床のベースとなる言語の性質とコミュニケーションに果たす役割の理解に有益な知識を紹介する。

目次

【第1章】フロイトとベルクソンの失語症論
 ・失語症研究、多様な視点から論じる必要性
 ・フロイトの失語症論-脳局在論批判-
 ・ベルクソンの失語症論-『物質と記憶』・第2章における議論-

【第2章】ヤコブソンの言語論と失語症論-言語学からみた失語症-
 ・ヤコブソンの失語症への取り組み
 ・ヤコブソンの音韻論研究
 ・音韻論研究からみた幼児の言語発達と失語症者の言語の退行
 ・言語学者ヤコブソンの失語症論の特徴とそれが意味するもの
 ・ヤコブソン、その学問的影響の広がり

【第3章】ヴィゴツキーの言語論-言葉とその働きを考える-
 ・ヴィゴツキーの人間精神に対する基本姿勢-社会文化的接近-
 ・思考することと話すことの間の相互性
 ・ヴィゴツキーの心理学理論の根幹にあるもの:文化的発達論と心理システム論
 ・ヴィゴツキーの層理論
 ・具体的な存在としての人間:ヴィゴツキーの具体心理学と情動の理論

【第4章】ルリヤの心理学研究と失語症研究
 ・具体の世界に生きる人たち:認識の文化比較研究
 ・ルリヤの言語研究:言葉の発達とその障害への新しい接近
 ・脳損傷者の手記と脳の機能連関
 ・ルリヤの前頭葉シンドロームと随意行動の傷害
 ・ルリヤの理論と実践の融合:ロマン主義科学

【第5章】バフチンの対話論-社会的活動としてのことば-
 ・バフチンの言語論:生活の中の生きたことば
 ・バフチンの生きたことばへのこだわり:ソシュールのラング論批判
 ・社会的な活動としてのことば
 ・バフチンの対話におけることば的意識論と身体論
 ・バフチンの自己・他者論
 ・改めて日常生活の中のことばと対話を考える

【第6章】日常場面での失語症者のコミュニケーション
 ・失語症のコミュニケーション的アプローチ
 ・日本における失語症のコミュニケーション研究
 ・グッドウィンのフィールド研究:相互行為と会話の組織化
 ・失語症者の日常におけるコミュニケーション行動:グッドウィンの研究
 ・失語症者の日常の会話
 ・ユニークな失語症のコミュニケーション訓練
 ・失語症のコミュニケーション研究のさらなる展開に向けて

【第7章】日常言語の世界とその言語活動
 ・日常言語学派の言語研究
 ・オースティンの発話行為論
 ・発話行為論の限界:発話媒介行為と約束の問題
 ・日常的言語活動を基礎にした失語症の言語訓練
 ・ウィトゲンシュタインの日常言語研究
 ・日常言語学派から示唆される失語症者のコミュニケーションとその在り方
 ・ヤコブソンからシルヴァスティン、そしてハンクスへ
 ・本章のまとめとして