書籍検索結果 詳細表示

書名

中枢性聴覚障害の基礎と臨床

筆頭著者

加我君孝・編

出版社名

金原出版

ISBNコード

ISBN978-4-307-37056-1

発行年

2000年5月

判型 / 頁数

B5判 / 200頁

分類

臨床医学系/耳鼻咽喉科・頭頸部外科学

価格

定価(本体5,500円+税)

内容

本書は平成12年5月20日, 第101回日本耳鼻咽喉科学会(会長・神崎仁慶應大学教授)の宿題報告のテキストとして上梓されたもので,“後迷路性難聴の鑑別診断”を東京大学耳鼻咽喉科教室の継続的なプロジェクトとして現在の診断技術および検査法の限界をわきまえつつ,中枢神経性聴覚障害の基礎的な面と臨床的な面について解説した。発生,進化,分子生物学,電気生理学,形態学などの研究の成果を解説すると同時に,多数のさまざまな中枢神経性聴覚障害例の経験から,1965年の「いわゆる後迷路性難聴の鑑別診断(その分類の提案)」に,その後に新たにわかった事実を追加し,2000年の現在の“後迷路性難聴の鑑別診断”について検討した。

目次

●聴覚伝導路と聴覚皮質中枢の発見の歴史
●基 礎 編
1)聴皮質の構造
聴皮質の細胞構築/聴覚皮質中枢間の神経結合/大脳辺縁系と聴覚可塑性/中枢聴覚伝導路損傷と逆行性変性
2)中枢聴覚系の生物学的基礎
細胞骨格関連蛋白/聴覚の初期発生/ヒト中枢聴覚系の発生と発達/聴覚皮質中枢の比較解剖/聴皮質誘発電位の動物による比較/脳幹聴覚中継核のCa2+チャネルの発達/聴皮質の分子生物学/蝸牛の細胞生理と聴覚伝導路の遠心系/血液-脳関門と血液-内耳関門
3)音の認知神経科学的基礎
音声認識と発語とMRI/聴覚的言語情報処理と事象関連電位-P300とN400-/聴皮質における情報処理と両耳聴/高周波数の認知/Missing fundamentals-脳が作り出す音
●臨 床 編
1)検 査
ヒトの聴覚伝導とMRI/高次聴覚障害検査法-モジュール性, 階層構造, ボトムアップとトップダウン-
2)聴皮質の損傷と語音の認知
聴皮質障害をきたす神経疾患/両側聴皮質・聴放線障害/幼小児の聴覚失認-Landau-Kleffner症候群とヘルペス脳炎後遺症-/大脳無形成例の聴性反応/電気聴覚と聴皮質障害/片側聴皮質および聴覚連合野の障害と認知/中間潜時聴性誘発磁気反応/脳梁損傷と語音の認知/海馬の損傷と聴覚/語聾・聴覚失認のリハビリテーション
3)聴神経,延髄,脳幹,中脳の障害と語音の認知
蝸牛神経・蝸牛神経核損傷/脳幹聴覚伝導路損傷/中脳の損傷と聴覚/方向感覚と中枢性聴覚障害
4)人工内耳と語音の認知
幼小児の難聴とcritical age-人工内耳手術から-/中途失聴後の言語の崩壊と人工内耳後の再獲得の小児例/人工内耳とPET
5)加齢と語音の認知
加齢と聴皮質の病理/高齢者の聴覚障害
6)音楽と環境音の認知
音楽の認知と感覚性失音楽症/音楽認知と人工内耳/環境音の認知
7)おわりに
中枢性聴覚障害と身体障害者福祉法/後迷路性難聴の分類