書名 |
患者・医療者の診療記録共有 ―世界の流れと群馬大学医学部附属病院における取り組み |
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筆頭著者 |
対馬義人・他著(群馬大学医学部附属病院 放射線部長) |
その他著者等 |
小松康宏,斎藤 繁,塚越聖子 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-498-14834-5 |
発行年 |
2022年11月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 126頁 |
分類 |
医学一般/医療統計学・医学情報学 |
価格 |
定価2,640円(本体2,400円 税10%) |

診療記録は究極の個人情報であり,医療従事者の私的なメモではありません.患者が気軽に診療記録へアクセスするようになったとき,カルテを患者に見せられますか?

序文
謝辞
本書で用いる基本的用語
1 ● 患者参加型医療とは何か─ 21 世紀の医療と患者参加 〈小松康宏〉
背景
患者参加型医療とは
患者さんが自らの治療・ケアに参加する
患者参加型医療を進めるうえでの課題
2 ● 診療記録の共有をめぐる国際的状況 〈小松康宏〉
患者ポータル
診療記録共有“OpenNotes”
患者ポータルの利用や診療記録の共有が医療の質に与える影響と課題
わが国における診療記録共有と患者ポータル
医療産業の国際化とデジタル活用
3 ● 群馬大学におけるこれまでの経緯と診療記録の共有(積極的開示)の開始 〈斎藤 繁〉
4 ● 診療記録とはなにか〈対馬義人 小松康宏〉
法的な位置づけ
5 ● 診療記録の共有(積極的開示)の目的・正当性・問題点〈対馬義人〉
診療(記)録作成・保存・開示の法的義務
診療記録の開示請求による開示
診療記録の共有(積極的開示)の目的
診療記録の共有(積極的開示)の正当性
診療記録の共有(積極的開示)の実際的な問題点
診療記録の共有(積極的開示)を前提とした診療録、看護記録の記載
診療記録の共有(積極的開示)は本当に可能なのでしょうか
6 ● 診療録や看護記録のあるべき姿 〈対馬義人〉
7 ● 配慮すべき情報と共有(積極的開示)を求めることができる者〈対馬義人〉
すべてあますことなく開示すべきなのか
誰が診療記録の共有(積極的開示)を求めることができるのか、また拒絶すべき場合があるとすればどのような場合か
配慮情報
配慮情報機能
8 ● 検査結果などのハードコピーを患者さんなどにお渡しする場合の注意点〈対馬義人〉
コピーを患者さんにお渡しすることは推奨されるか
どのような注意点があるか
9 ● 診療記録の共有(積極的開示)の実際 〈対馬義人〉
10 ● 3 年間の記録─医師・看護師の意識変化と患者さんの声〈小松康宏 塚越聖子 対馬義人〉
医師の意識
看護師の意識変化
共有(閲覧)申し込み件数とアンケート結果
入院患者さんに対するアンケート
あとがき
付録
索引