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書名

筋学を築き上げた人々

筆頭著者

ミシェル・ファルドー・著(東京女子医科大学 名誉教授)

その他著者等

岩田/誠 武田/伸一

出版社名

診断と治療社

ISBNコード

ISBN978-4-7878-2535-3

発行年

2021年12月

判型 / 頁数

B5判 / 200頁

分類

臨床医学系/脳神経・神経内科学

価格

定価5,280円(本体4,800円 税10%)

内容

フランス筋学の先駆者ミシェル・ファルドーによる名著の翻訳版.筋肉に潜む数々の謎がどのように解明されてきたのか.筋疾患臨床医,医学生にぜひ読んでいただきたい一冊.

目次

目次
翻訳版の刊行に寄せて …… iii
翻訳者一覧 …… vii
監訳者序文 …… viii
原著者序文 …… ix
序章 …… 1
第1章 「身」から筋肉へ
 事の始め …… 5
 レオナルドとアンドレアス …… 6
 かつての解剖学 …… 10
 死んだ解剖学と生きた解剖学 …… 11
 放射線画像技術の登場 …… 13
第2章 筋肉から分子へ
 チーズから線維へ …… 17
 横紋の誕生 …… 19
 横紋の逆転 …… 20
 化学の登場とミオシンの誕生 …… 20
 ロシアとハンガリーの戦時中の紆余曲折 …… 21
 筋収縮における第三のタンパク質の出現 …… 23
 どこで,ついにすべてが単純になったのか …… 23
 ミオシン,アクチン,トロポミオシンを,それぞれどこに配置したらよいのか …… 24
 さらなる構成要素 …… 29
第3章 「身」は動く
 静寂 …… 33
 神経インパルスの登場 …… 34
 神経と筋肉の間の化学的媒介へ …… 35
 ユニヴァーシティ・カレッジを迂回して …… 39
 いくつかの点での紛糾 …… 40
 脱分極電位の波の誕生 …… 40
 受容体の誕生 …… 41
 興奮と収縮のカプリング …… 42
 カルシウムの登場 …… 42
 ここでちょっと筋原線維の構造に戻ろう …… 45
第4章 「身」は呼吸する
 初期の論証 …… 47
 生物化学の台頭 …… 49
 フォスファゲンそして待望のATPの登場 …… 50
 チトクロム,そしてミトコンドリアの登場 …… 53
 今日・・・ …… 56
第5章 これも筋肉,あれも筋肉
 牡蠣とハエ …… 59
 事象を単純化する見方に対抗して …… 61
 赤筋と白筋 …… 62
 ヒトの筋病理学へちょっと寄り道 …… 64
 多様性への賛辞 …… 69
 新たな複雑さへ …… 70
第6章 収縮から動作へ
 私は歩く・・・ …… 73
 序列について少し述べよう …… 74
 筋肉はまた他の事態を引き起こす・・・ …… 76
 非常に速い反射運動についての,いくつかの見解 …… 78
 ドアを開けて …… 80
 意識にのぼる「筋肉」の感覚? …… 82
 優美さと過剰 …… 83
第7章 「身」が動かなくなるとき
 「身」は過ちを犯す …… 85
 中枢神経支配が侵されるとき …… 86
 運動ニューロンが消えたとき …… 86
 脊髄と末梢神経もとても脆い …… 88
 神経と筋肉の間の伝達が滞る …… 89
 筋線維の働きが悪くなるとき …… 92
 筋線維そのものがもはや従わないとき …… 93
 こむら返り,いつも足がつる …… 95
 疲労と心肥大 …… 95
第8章 「身」がもう働かないとき
 1843年~:サルペトリエール病院 …… 97
 進行性筋萎縮症 …… 98
 デュシェンヌ型筋ジストロフィーの誕生 …… 102
 進行性筋萎縮症への回帰とジャン=マルタン・シャルコー …… 104
 進行性筋萎縮症への二度目の回帰――ランドゥジーとデジェリーヌ …… 106
 ハイデルベルグのほうへ …… 107
 筋病理学の黄金時代と暗黒時代 …… 108
第9章 説明のとき
 1950年代半ば:夜明け …… 111
 伏兵と困難 …… 113
 1987年:突破口 …… 113
 チュニジアとアイオワシティの回り道 …… 115
 ピトン・ドゥ・ラ・フルネーズ火山の坂道で …… 116
 さらなる回り道,今度はアーミッシュへ …… 118
 少しずつ …… 119
 解明された,または解明を待つその他の謎 …… 120
 動物も同様に …… 123
第10章 「身」ができるまで
 概観その一:類似点と相違点 …… 125
 ペトリ皿の中に見えるもの …… 126
 筋肉が作られる場所 …… 127
 胚では,少しの精密さと・・・ …… 128
 そして少しの計画性 …… 128
 未だ完全に解明できていない組織化について …… 130
 では心臓は? …… 131
 筋線維の増殖と分化 …… 131
 筋節の組織化 …… 132
 筋原線維の成り立ち:多様性への新たな賛辞 …… 133
 この多様性の由来とは? …… 134
第11章 「身」がよみがえるとき
 破壊から自然修復へ …… 137
 筋の再生 …… 138
 責任者を発見:筋衛星細胞 …… 139
 細胞培養への回帰:最初の移植 …… 140
 筋芽細胞の導入:最初の実験的応用 …… 141
 筋芽細胞の導入:最初のヒトへの応用 …… 142
 遺伝子治療への望み …… 143
 私たちは,まだ少しイモリ的なのだろうか? …… 144
 出発点に戻る? …… 145
 反乱の成果 …… 146
エピローグ 「身」から心へ …… 149
Notes(注釈) …… 153
参考文献 …… 175
人名索引 …… 177
用語索引 …… 181