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書名

小児内分泌学 (改訂第3版)

筆頭著者

日本小児内分泌学会・編

出版社名

診断と治療社

ISBNコード

ISBN978-4-7878-2472-1

発行年

2022年1月

判型 / 頁数

B5判 / 688頁

分類

臨床医学系/小児科学

価格

定価14,300円(本体13,000円 税10%)

内容

日本小児内分泌学会編教科書,改訂第3版.最新情報にアップデートした,小児内分泌専門医はじめ内分泌疾患患者を診療する小児科医,内科医に必携の小児内分泌学の決定版!

目次

口絵
改訂第3版序文
改訂第2版序文
初版序文
執筆者一覧
凡例

Ⅰ 総 論
第1章 内分泌総論
A 内分泌系の役割
B ホルモンの種類
C ホルモンの作用機序
D ホルモンの分泌調節
E ホルモンの生合成と代謝

第2章 内分泌疾患の原因・種類と診察法
A 内分泌疾患の原因と分類
B 診察法
C 体格と成長の評価

第3章 内分泌関連疾患の遺伝学と遺伝学的検査
A 内分泌疾患のジェネティックス
B 内分泌疾患のエピジェネティクスとインプリンティング
C 遺伝学的検査

第4章 内分泌学的検査
A ホルモンの測定法
B 内分泌検査の実際と評価

第5章 画像診断
A 視床下部-下垂体系
B 甲状腺,副甲状腺
C 副腎
D 性腺

第6章 その他の検査
A 下錐体(海綿)静脈洞サンプリング
B 副腎静脈サンプリング
C 細胞診
D 骨密度

第7章 内分泌疾患患者にみられる所見,主要症候から診断へのアプローチ
A 低身長
B 高身長
C やせ
D 肥満
E 思春期早発
F 思春期遅発症
G 月経異常
H 非典型的外性器
I 口渇/多飲
J 高血糖
K 低血糖
L 電解質異常Na/K
M 電解質異常Ca
N 電解質異常IP
O 甲状腺クリーゼ
P 副腎不全
Q 糖尿病性昏睡

第8章 内分泌救急処置
A 甲状腺クリーゼ
B 副腎クリーゼ
C 糖尿病性昏睡
D 低血糖
E 低カルシウム血症

Ⅱ 各 論
第1章 新生児内分泌学
A 胎児期・新生児期の内分泌機能
 1 間脳・下垂体機能
 2 副腎皮質機能
 3 甲状腺機能
 4 糖代謝機能
 5 腎機能・電解質
 6 カルシウム代謝
 7 性腺機能・内性器外性器の分化と成長
B 内分泌疾患を有する母体と児の管理
 1 糖尿病
 2 甲状腺機能関連
 3 尿崩症(妊娠尿崩症を含む)
 4 副腎皮質機能関連
C 新生児マススクリーニングシステム
 1 先天性副腎過形成症
 2 先天性甲状腺機能低下症
D 新生児医療と内分泌疾患
 1 急性期離脱後循環不全(晩期循環不全)
 2 早産児低サイロキシン血症
 3 新生児甲状腺機能亢進症
 4 新生児に対するステロイドホルモン治療
 5 未熟児代謝性骨疾患(未熟児骨減少症,未熟児くる病)
 6 新生児期に診断可能な小児内分泌疾患

第2章 成長障害
A 視床下部-下垂体系の発生・分化
B 成長の機構とその制御
C 成長障害の鑑別と診断の進め方
D 成長障害にかかわる遺伝子とその分子基盤
 1 GHRH受容体遺伝子異常症
 2 GH1遺伝子異常症
 3 GH不応症
 4 IGF‒Ⅰ異常症
 5 IGF‒Ⅰ受容体遺伝子異常症
 6 SHOX異常症
E 成長ホルモン分泌不全性低身長症と成人成長ホルモン分泌不全症
 1 成長ホルモン分泌不全性低身長症
 2 成人成長ホルモン分泌不全症
F Turner症候群における成長障害
G 軟骨無形成症・低形成症
H Noonan症候群
I Prader‒Willi症候群
J SGA性低身長症
K その他の低身長(先天異常症候群を含む)
L 高身長と過成長

第3章 視床下部・下垂体障害による内分泌疾患
A 視床下部下垂体ホルモン
B 複合型下垂体ホルモン欠損症
C 間脳-下垂体近傍腫瘍
D 視床下部-下垂体近傍の炎症・感染症
E 外傷性下垂体機能低下症
F 高プロラクチン血症
G 下垂体性巨人症などの下垂体腺腫
 1 下垂体性巨人症
 2 その他の下垂体腺腫
H リンパ球性下垂体炎

第4章 水・電解質代謝異常
A 水・電解質代謝の生理学
B 中枢性尿崩症
C Wolfram症候群
D 口渇中枢障害を伴う高ナトリウム血症(本態性高ナトリウム血症)
E 腎性尿崩症
F 乳幼児習慣性多飲多尿
G 低浸透圧症候群
 1 抗利尿ホルモン不適切分泌症候群(SIADH)
 2 中枢性塩喪失症候群(CSWS)
H 夜尿症

第5章 思春期発来異常
A 視床下部-下垂体-性腺系の発生・分化
B 思春期の生理学
 1 思春期発来の内分泌機構
 2 二次性徴の発現機序
C 思春期発来異常をきたす疾患
 1 思春期早発症
  1.ゴナドトロピン依存性思春期早発症(GDPP)
  2.ゴナドトロピン非依存性思春期早発症
   a hCG産生腫瘍
   b 家族性男性思春期早発症(familial testotoxicosis)
   c McCune‒Albright症候群
  3.内分泌疾患に伴う続発性思春期早発症
  4.部分型思春期早発症
 2 体質性思春期遅発症と性腺機能低下症
  1.体質性思春期遅発症
  2.低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
   a Kallmann症候群
   b Kallmann症候群以外の先天性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
   c 先天性複合型下垂体ホルモン欠損症に伴う性腺機能低下症
   d 器質性性腺機能低下症
  3.高ゴナドトロピン性性腺機能低下症

第6章 性分化疾患と性発達異常を伴う疾患
A 性の分化機構
B 46,XY DSD
C 46,XX DSD
D Turner症候群
E Klinefelter症候群
F その他の性染色体異常による性分化疾患
G 機能性無月経
H 多囊胞性卵巣症候群(PCOS)
I トランスジェンダーと性別違和

第7章 副腎疾患
A 副腎の発生・分化
B 副腎ホルモン産生・作用
C 副腎皮質機能低下症
 1 先天性原発性副腎皮質機能低下症
  1.先天性副腎低形成症
   a DAX1異常症
   b SF1異常症
   c IMAGe症候群
   d MIRAGE症候群
   e sphingosine‒1‒phosphate lyase insufficiency syndrome
  2.先天性副腎過形成症
   a 21水酸化酵素欠損症
   b 先天性リポイド副腎過形成症
   c コレステロール側鎖切断酵素欠損症
   d 17α水酸化酵素欠損症
   e 11β水酸化酵素欠損症
   f 3β水酸化ステロイド脱水素酵素欠損症
   g P450酸化還元酵素欠損症
   h 先天性副腎過形成患者の生殖能力
  3.グルココルチコイド単独欠損症
   a ACTH不応症
   b NNT遺伝子異常症
   c TXNRD2遺伝子異常症
  4.副腎白質ジストロフィー
  5.アルドステロン合成酵素欠損症
  6.偽性低アルドステロン症
   a 偽性低アルドステロン症Ⅰ型(PHA Ⅰ)
   b 偽性低アルドステロン症Ⅱ型(PHA Ⅱ)
   c 二次性偽性低アルドステロン症
 2 後天性原発性副腎皮質機能低下症
 3 二次性副腎皮質機能低下症
D Cushing症候群(Cushing病を含む)
E 高血圧を特徴とする疾患
 1 グルココルチコイド奏効性アルドステロン症
 2 見かけの鉱質コルチコイド過剰症候群
 3 原発性アルドステロン症
F 褐色細胞腫

第8章 甲状腺疾患
A 甲状腺の発生・分化
B 甲状腺ホルモンの産生・代謝・作用
C 先天性甲状腺機能低下症
 1 原発性甲状腺機能低下症
  1.永続性先天性甲状腺機能低下症
  2.一過性甲状腺機能低下症
 2 中枢性(下垂体性,視床下部性)甲状腺機能低下症
D 後天性甲状腺機能低下症
 1 頭蓋内病変による甲状腺機能低下症
 2 放射線性甲状腺機能低下症
E 甲状腺炎
 1 橋本病(慢性甲状腺炎)
 2 萎縮性甲状腺炎
 3 亜急性甲状腺炎
 4 急性化膿性甲状腺炎
F 甲状腺中毒症
 1 Basedow病
 2 中毒性腺腫,中毒性多結節性甲状腺腫
 3 無痛性甲状腺炎
G 薬剤による甲状腺機能異常
H 甲状腺ホルモン不応症とTSH不応症
 1 甲状腺ホルモン不応症
 2 甲状腺ホルモン代謝異常症
  1.MCT8異常症
  2.SBP2異常症
  3.Consumptive hypothyroidism
 3 TSH不応症
I 甲状腺結節・甲状腺癌
 1 甲状腺結節の診療方針
 2 腺腫様甲状腺腫
 3 甲状腺良性腫瘍
 4 甲状腺悪性腫瘍(甲状腺癌)

第9章 カルシウムとビタミンD関連疾患
A 副甲状腺などカルシウム代謝に関与する臓器の発生・分化
B カルシウム・リン代謝調節と骨代謝
C 副甲状腺機能亢進症
 1 原発性副甲状腺機能亢進症
 2 二次性副甲状腺機能亢進症
D 副甲状腺機能低下症
 1 PTH分泌不全性副甲状腺機能低下症
 2 偽性副甲状腺機能低下症
E くる病
 1 ビタミンD欠乏性くる病
 2 低リン血症性くる病
 3 その他のくる病
F 骨系統疾患

第10章 糖代謝異常症
A 膵臓の発生・分化・生理学
B 糖尿病
 1 1型糖尿病
  1.病因
  2.治療
 2 2型糖尿病
  1.病因と病態
  2.治療
 3 その他,特定の機序・疾患によるもの
  1.遺伝因子として遺伝子異常が同定されたもの(単一遺伝子異常糖尿病)
  2.他の疾患・条件に伴うもの
  3.妊娠糖尿病
C 糖尿病コントロールと合併症
 1 糖尿病関連指標
 2 小児・思春期発症糖尿病合併症
  1.慢性血管合併症
  2.その他の合併症
D 低血糖症
 1 先天性高インスリン血症
 2 インスリノーマ
 3 ケトン性低血糖症

第11章 肥満,メタボリックシンドロームと脂質異常症
A 肥満の生理学
B DOHaD
 1 胎内環境と小児肥満
 2 アディポシティリバウンド
C 肥満症
D 小児のメタボリックシンドローム
E 脂質異常症

第12章 尿細管異常
A 尿細管の生理
B 腎尿細管性アシドーシス
 1 遠位型RTA
 2 近位型RTA
C Bartter症候群およびGitelman症候群
D 腎性糖尿

第13章 多腺性内分泌疾患
A 多発性内分泌腫瘍症
 1 多発性内分泌腫瘍症1型(MEN1)
 2 多発性内分泌腫瘍症2型(MEN2)
B 自己免疫性多内分泌腺症候群
 1 自己免疫性多内分泌腺症候群1型(APS1またはPGA1)
 2 自己免疫性多内分泌腺症候群2型(APS2またはPGA2)
 3 免疫チェックポイント阻害薬による内分泌系の免疫関連有害事象

第14章 疾患と内分泌異常
A 神経性食欲不振症にみられる内分泌異常
B Critical illnessでみられる内分泌異常
C 小児がん経験者(CCS)における晩期内分泌合併症

第15章 小児内分泌疾患の成人診療へのトランジション
A トランジションの基本的考え方と課題
B 移行期支援の実際
C 円滑な移行期医療を進めるために

■付録
A 日本人の食事摂取基準(2020年版)
B 標準身長・体重曲線,疾患特異的標準成長曲線,肥満度判定曲線

■索引