書名 |
間違いだらけのアトピー性皮膚炎診療 ―なぜ日本の患者は治らないのか,どうすれば治るのか |
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筆頭著者 |
渡辺晋一・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-8306-3477-2 |
発行年 |
2022年1月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 172頁 |
分類 |
臨床医学系/皮膚科学 |
価格 |
定価1,980円(本体1,800円 税10%) |

数多くのアトピー治療の実績を持つ著者が,なぜ日本に難治性が多いのか,日本独自の不適切な治療が行われている理由とその問題点を鋭く指摘しつつ,劇的に改善する世界標準の外用療法を紹介.根強く残るステロイドへの偏見を払拭し,全国各地で行われている保湿剤を使用した「減ステロイド療法」をやめて,「医学的根拠に基づいた適切なステロイド外用療法」を提示することにより,アトピーに悩まされている患者さんとその家族を救うための一冊.

巻頭カラー
1章 湿疹・皮膚炎群とは
1 湿疹・皮膚炎群の分類
2 湿疹の症状
2章 アトピー性皮膚炎とは
1 アトピー性皮膚炎の定義
2 アトピー性皮膚炎になりやすい人
3 頻度
4 病因
5 おもな症状
6 アトピー性皮膚炎に血液検査は必要か?
3章 日本のアトピー性皮膚炎治療の変遷
1 筆者が皮膚科に入局した頃―東京大学時代―
2 脱ステロイド療法
3 減ステロイド療法
4章 帝京大学で行った世界標準治療の結果
1 対象
2 治療法
3 個々の患者さんの治療結果
4 治療結果のまとめ
5章 当科受診までに受けていた治療の検証―世界標準治療とどこが違うのか―
1 内服療法
2 外用療法
6章 治療薬の選択
1 どの外用薬を選択するか
2 ステロイド外用療法
3 皮膚科専門医でも根拠なくステロイドの外用を忌避する(嫌って避ける)人は多い
4 ステロイドバッシングの具体例
5 脱ステロイド療法,減ステロイド療法の根本的な原因はどこにあるのか
6 顔の皮疹にはステロイド外用薬を使用してはいけないのか
7章 ステロイド外用薬の正しい外用方法
1 外用薬は直接皮膚につける
2 外用回数
3 投与量
4 外用期間
8章 ステロイド外用薬をつけても,良くならない原因は?
1 不適切なステロイド外用療法
2 診断の間違い
3 何か原因がある
4 擦る,洗うなどの生活習慣が原因
5 患者さん自身が掻くなどの機械的刺激をやめることができない
6 患者さんが指示通り外用薬を使用しない
7 ステロイドの副作用を湿疹と区別できない
9章 プロアクティブ療法
1 プロアクティブ療法とは
2 プロアクティブ療法にはステロイド外用薬かカルシニューリン阻害剤の外用か
3 日本のプロアクティブ療法の問題点
4 プロアクティブ療法の意味するもの
5 結論
10章 アトピー性皮膚炎を含む湿疹・皮膚炎の治療原理
1 掻くことによって湿疹はひどくなる
2 湿疹を良くするための治療原則
3 正しい外用方法
11章 アトピー性皮膚炎に対する新しい治療
1 新しいアトピー性皮膚炎治療薬
2 まとめ
3 注意すべきこと
12章 日本の皮膚科治療の問題点
1 治療を受けても良くならない原因はどこにあるのか―医師側か患者側か
2 治療に反応しない原因は医師側にあることが多い
3 医師を選ぶ際の目安
4 よい医師に出会うための方法
5 不適切な治療を行っている皮膚科専門医が必ずしも悪いわけではない
6 日本の皮膚科教授の問題点
7 日本皮膚科学会の問題点
8 日本の皆保険制度では必ずしも医師を責められない
9 日本の皮膚科治療は東南アジア諸国より劣っている
索 引