書名 |
診療必携 早わかり眼光学 |
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筆頭著者 |
西信元嗣・著(奈良県立医科大学名誉教授) |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-307-35113-3 |
発行年 |
2004年3月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 120頁 |
分類 |
臨床医学系/眼科学 |
価格 |
定価4,730円(本体4,300円 税10%) |
特 色
■今,臨床現場で,あるいは教育現場でも軽視されがちな眼光学に関する,診療に直結した知識のエッセンスを,簡潔な文章と明解で馴染みやすいイラストで示した。
■視覚器官は,(1)眼球の光学系,(2)網膜の受容系,(3)視路の伝達系,(4)視覚中枢の情報処理系に分けることが出来る。
光学系は視覚器官の入り口であるにもかかわらず,体系的に学ぶ機会が少ない。しかし診療現場において,屈折検査を行う際,眼鏡やコンタクトレンズの処方をする際,屈折矯正手術を施す際など,これらの根本となる光学的原理を知っておかないと誤った数値を算出したり,誤った処方・処置を招くことにもなる。
これらの本来必要不可欠な情報を,検眼レンズ・プリズム・眼球については光学の原理といった基礎的な事項のエッセンスを解説し,屈折検査では各検査法に対応した,また眼鏡・コンタクトレンズでは各々のレンズの種類に応じた臨床的解説を示し,屈折矯正手術では各術式毎に解説してある。
■本文以外に,補足説明として読みやすく整理された囲み記事は,知識を高めるのに役立つ工夫がされており,その内容には光線追跡の臨床応用にも触れている。
■Lecture 1 光学の復習
光と幾何光学と波動光学/基本的な光の性質/鏡のはたらき/レンズのはたらき/倍率/絞り
■Lecture 2 レンズの光学
レンズの種類/レンズの焦点/3種類の屈折力/レンズによって物体の像ができる/レンズの収差/波面収差と補償光学
■Lecture 3 プリズムの光学
プリズムの形/プリズムのはたらき/プリズムの強さ/プリズムの一般的な光学/プリズムによってもたらされる実際の眼の偏角/膜プリズムとフレネルレンズ
■Lecture 4 眼球の光学
模型眼/角膜/前房/虹彩/水晶体/硝子体/網膜
■Lecture 5 屈折検査の光学
眼の屈折力と屈折度/屈折と調節/屈折異常の矯正/屈折検査/調節能の補助/調節検査
■Lecture 6 めがねの光学
めがねレンズ/球面レンズとトーリックレンズ/球面レンズと非球面レンズ/単焦点レンズと多焦点レンズ/円柱レンズの転換/枠のはたらき/頂点間距離/Spectacle accommodation/瞳孔間距離と光学中心間距離
■Lecture 7 コンタクトレンズの光学
ハードコンタクトレンズの光学/ソフトコンタクトレンズの光学/トーリックコンタクトレンズの光学/老視用コンタクトレンズの光学/オルソケラトロジー
■Lecture 8 屈折矯正手術の光学
RK(radial keratotomy:角膜放射状切開術)/AK(astigmatic keratotomy:乱視矯正角膜切開術)/PRK(photorefractive keratectomy)/LASIK(laser in situ keratomileusis)/LASEK(laser epithelial keratomileusis)/Phakic IOL(phakic intraocular lens)/IOL(intraocular lens)
■Lecture 9 眼球の光学的シミュレーション
角膜の前面の曲率半径が変わると/角膜の後面の曲率半径が変わると/角膜の屈折率が変わると/房水の屈折率が変わると/水晶体前面と後面の曲率半径が変わると/水晶体の屈折率が変わると/硝子体腔の長さが変わると/硝子体の屈折率が変わると