書名 |
Evidence Based で考える 認知症リハビリテーション |
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筆頭著者 |
田平隆行・編(他編) |
その他著者等 |
田中 寛之 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-03923-9 |
発行年 |
2019年9月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 312頁 |
分類 |
リハビリテーション/作業療法 |
価格 |
定価4,620円(本体4,200円 税10%) |
ナラティブを超えたエビデンスベースのリハビリテーション介入戦略
認知症のリハビリテーションが医療現場に浸透するなか、以前にも増して、根拠に基づいた評価や介入の実施がセラピストに求められている。そこで本書では、エビデンスがあり、かつ、適応と限界、アウトカムとの関連が明確に示されている最新の認知症リハビリテーションの評価法、介入法を、先行研究を踏まえて紹介している。さまざまな時期・場所における介入戦略の実例も豊富に提示。「臨床」と「研究」をつなぐための1冊。
chapter 1 リハビリテーションに役立つ 認知症の基礎知識
1 根拠に基づいた認知症リハビリテーション介入を行うために
2 リハビリテーションに役立つ認知症発症の関連因子
3 認知症の重症度別特徴
軽度認知障害・軽度認知症
中等度・重度認知症
chapter 2 根拠に基づいた 認知症のリハビリテーション評価
1 評価・介入の進めかた
認知症における目標設定
認知機能,ADL,BPSDおよび背景要因の関連性の評価
2 認知機能
軽度認知障害・軽度認知症の認知機能評価
中等度・重度認知症の認知機能評価
3 ADL
軽度認知障害・軽度認知症
中等度・重度認知症
4 BPSD
BPSDの出現モデルと評価
幻覚・妄想
agitation
睡眠―覚醒
食行動
うつ・アパシー
不安
異常行動
5 身体合併症
6 言語症状
7 栄養
8 感覚器
9 環境―治療戦略としての物理的環境評価
10 活動の取り組みかた(engagement)の評価
11 QOL(quality of life)
chapter 3 根拠に基づいた 認知症のリハビリテーション介入
1 知っておくべき薬物療法のメリット/デメリット
2 認知症者へのリハビリテーション介入
認知的介入
ADL介入
軽度認知障害・軽度認知症
中等度・重度認知症
作業療法介入
音楽介入(Music Therapy)
Simulated Presence Therapy
生活リズムアプローチ
運動介入
認知症者とのコミュニケーション
栄養介入
感覚器障害を併発した例への介入
家族介護者支援
パーソンセンタードケアの効果とその評価
介護ロボット介入
chapter 4 根拠に基づいた 症例への評価・介入
─時期別にみられる代表的認知症症例と評価・介入戦略の例
1 急性期病院で出会う認知症症例への評価・介入戦略
─せん妄を合併した認知症の疑いのある症例への包括的介入
2 回復期リハビリテーション病院で出会う認知症症例への評価・介入戦略
─ナースコール利用訓練と物理的環境支援を通して「している」と
「できる」ADLの乖離軽減に至った一例
3 医療療養型病院で出会う認知症症例への評価・介入戦略
─病前の生活環境を入院生活に反映できた一例
4 もの忘れ外来で出会う認知症症例への評価・介入戦略
─バスを利用した外出支援を行った一例
5 介護老人保健施設で出会う認知症症例への評価・介入戦略
─内科的疾患により入所に至った意欲低下を伴う一例
6 訪問リハビリテーションで出会う認知症症例への評価・介入戦略
─早期介入事業と訪問でかかわった前頭側頭型認知症者
7 認知症初期集中支援チームで出会う認知症症例への評価・介入戦略
─初期段階の認知症者に対する地域生活支援
8 精神科外来で出会う認知症症例への評価・介入戦略
─外来通院をする認知症患者へのリハビリテーション介入について
9 精神科急性期病棟で出会う認知症症例への評価・介入戦略
─ICFに基づく評価・介入による退院後の生活再建
10 精神科認知症治療病棟で出会う認知症症例への評価・介入戦略
─排泄介助の方法提案と活動介入を通して焦燥性興奮を軽減でき,
退院に向けた流れができた一例
索引
