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書名

内的対象喪失 ―見えない悲しみをみつめて

筆頭著者

矢吹弘子・著

出版社名

新興医学出版社

ISBNコード

ISBN978-4-88002-591-9

発行年

2019年8月

判型 / 頁数

B6変型判 / 152頁

分類

臨床医学系/精神神経科学/心身医学・臨床心理学

価格

定価2,750円(本体2,500円 税10%)

内容

失った心に精神療法(心理療法)はどのように関わりうるのか―。
本書では特に親子のテーマ、心身症状を取り上げ、内的対象喪失が心身に及ぼす影響と、失った大事なことに気づき受け入れるためのプロセスについて、症例を通しわかりやすく解説しています。

目次

 第一部 内的対象喪失から心身症を紐解くにあたって
  第一章 対象喪失とは何か
   一 対象喪失の種類
   二 外的対象喪失と内的対象喪失
  第二章 ライフサイクルの精神分析理論
   一 フロイトの精神・性的発達論
   二 エリクソンのライフサイクル論

 第二部 親の愛情をめぐる内的対象喪失と心身症
  第三章 満たされない愛情と心身症状
   一 満たされない愛情と神経性過食症
   二 満たされない愛情と多様な身体症状
  第四章 乳幼児期と内的対象喪失
   一 乳幼児の心理的誕生 ─マーラーによる理論─
   二 喪の仕事に必要な抑うつ態勢 ─対象関係論による乳幼児の心の発達─
   三 ウィニコットによる「ほど良い母親」と「偽りの自己」の理論 ─心のなかの「自信の核」の発達と抑うつ態勢─
   四 ボウルビイによる愛着理論、乳児の対象喪失 ─母性的愛着の剥奪─

 第三部 大人になるということと内的対象喪失
  第五章 思春期・青年期の親からの自立と内的対象喪失
   一 ブロスによる青年期の発達理論
   二 親からの期待との狭間で
   三 青年期の自立に際する親の側の困難
  第六章 結婚と内的対象喪失(結婚するしない・配偶者の選択)
   一 結婚・配偶者の選択をめぐって
   二 獲得の影にある喪失

 第四部 親になること・親であることをめぐって
  第七章 期待する子ども像をめぐる内的対象喪失と心身症(世代間伝達)
   一 子を持つということをめぐって
   二 子への期待と内的対象喪失
   三 親の期待と子の世代の心身症状
   四 子どもを持つということの獲得的意味と内的対象喪失
  第八章 成人期・壮年期(中年期)と内的対象喪失
   一 ライフサイクルにおける成人期・壮年期(中年期)
   二 中年期における自分自身に関する対象喪失
   三 中年期における子どもをめぐる対象喪失
  第九章 中年期における親をめぐる対象喪失
   一 介護問題と内的対象喪失
   二 傷つけてくる母親と仮の和解
  第十章 老年期の内的対象喪失と親子
   一 老年期の内的対象喪失
   二 親と子の逆転
   三 高齢者の内的対象喪失 ─エリクソン夫妻による第9の段階─

 第五部 満たされない気持ちを心に収めること
  第十一章 対象喪失の喪の仕事とは ─精神分析の理論─
   一 フロイトの対象喪失とフリース体験 ─精神分析の創始─
   二 対象喪失の「喪の仕事」とは
  第十二章 対象喪失の喪の仕事に必要な態勢と妨げるもの
   一 原始的防衛機制
   二 悲哀の仕事を妨げる躁的防衛
   三 喪失の躁的防衛が下の世代に与える影響
  第十三章 親をめぐる外的・内的対象喪失の喪の仕事
   一 対象喪失と心身症状の精神療法
   二 摂食障害発症の背景と外的・内的対象喪失
   三 子の側の青年期の自立と親の側の中年期の課題をめぐって
   四 精神療法の経過 ─共感について─
   五 精神療法の展開と終結

おわりに ─精神療法の仕事は喪の仕事─