書名 |
免疫・炎症病態×治療Update ≪The Frontiers in Life Sciences≫ |
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筆頭著者 |
熊ノ郷 淳・編 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-525-16781-3 |
発行年 |
2019年5月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 252頁 |
分類 |
基礎医学系/免疫学 |
価格 |
定価6,160円(本体5,600円 税10%) |
免疫系の分子機構に基づいた,生物学的製剤,免疫チェックポイント療法,CAR-T療法など,新たな診断・治療法の開発が進んでいる.免疫・アレルギー疾患を中心に,免疫系がその発症にかかわる呼吸器・消化器・代謝性疾患などについても,病態の理解ならびに治療法の開発の流れから今後の展開までを第一線の研究者がわかりやすく解説.
第Ⅰ部 免疫学の基礎知識
第1章 自然免疫 加納 規資・織 大祐・河合 太郎
1-1 パターン認識受容体(PRR)による自然免疫応答
1-2 自然免疫と疾患
第2章 獲得免疫 田中 稔之
2-1 獲得免疫の特性と誘導
2-2 獲得免疫のプレイヤー:リンパ組織とリンパ球
2-3 獲得免疫のエフェクター機構
2-4 免疫病態と治療
第Ⅱ部 免疫系疾患の病態の理解と治療への展開
第3章 関節リウマチ(RA) 松本 功
3-1 関節リウマチ(RA)の臨床:分類と治療の変遷
3-2 関節リウマチ(RA)の病因論
3-3 関節リウマチ(RA)の免疫病態:新規治療からみえてくるもの
3-4 新たな関節リウマチ(RA)バイオマーカー:血清中のシトルリン化ITIH4蛋白
Column ペプチドGPI誘導関節炎
第4章 全身性エリテマトーデス(SLE)とループス腎炎(LN)─免疫学的背景と治療の展開 渡辺 充・岡田 正人
4-1 全身性エリテマトーデス(SLE)の概論
4-2 全身性エリテマトーデス(SLE)の病態
4-3 全身性エリテマトーデス(SLE)の治療
4-4 ループス腎炎(LN)の組織分類:ISN/RPS分類
Column ループス腎炎(LN)の病因学的分類への改訂:phase1
4-5 ループス腎炎(LN)のサブタイプ分類
4-6 新規治療薬
第5章 血管炎 西出 真之
5-1 高安動脈炎
5-2 ANCA関連血管炎
第6章 アレルギー性気道疾患の病態と分子標的薬治療 目黒 和行・中島 裕史
6-1 気管支喘息の病態生理
6-2 重症喘息の分子標的薬治療
第Ⅲ部 免疫・炎症性疾患の病態の理解と治療への展開
第7章 糖尿病 岩部 真人・山内 敏正・岩部 美紀・門脇 孝
7-1 インスリン抵抗性における炎症性サイトカインの関与
7-2 アディポネクチンの同定とその機能解明
7-3 アディポネクチンの肥満関連疾患における病態生理的意義
7-4 アディポネクチン受容体(AdipoR)の同定とその機能解明
7-5 アディポネクチン受容体(AdipoR)と健康長寿シグナル
7-6 アディポネクチン受容体(AdipoR)アゴニストの開発
7-7 アディポネクチン受容体(AdipoR)の立体構造の解明
第8章 肥満・代謝 福原 淳範・下村 伊一郎
8-1 肥満病態と慢性炎症
8-2 肥満とアディポサイトカイン
8-3 肥満とマクロファージ
8-4 マクロファージの活性化因子
8-5 脂肪組織と制御性T細胞(Treg)
8-6 脂肪組織における酸化ストレス
8-7 炎症制御による肥満病態治療
第9章 間質性肺炎・過敏性肺炎 佐藤 正大・西岡 安彦
9-1 特発性間質性肺炎(IIP)
9-2 過敏性肺炎(HP)
第10章 21世紀の国民病:慢性閉塞性肺疾患(COPD) 武田 吉人・木庭 太郎・熊ノ郷 淳
10-1 全身性疾患としての慢性閉塞性肺疾患(COPD)
10-2 多様化する慢性閉塞性肺疾患(COPD)の病因
10-3 動物モデルによる新規病態解明や治療法の開発
10-4 個別化医療に向けて
第11章 炎症性腸疾患(IBD)の理解と治療への応用 筋野 智久・金井 隆典
11-1 炎症性腸疾患(IBD)の感受性遺伝子
11-2 環境因子と腸内細菌
11-3 腸内細菌による代謝物の代謝経路に関する異常
11-4 自然免疫と治療
11-5 獲得免疫と治療
11-6 神経学的因子
11-7 細胞のホーミング,接着
第12章 肝臓:臓器の炎症を基盤とした線維化と発がん 竹原 徹郎
12-1 慢性肝疾患における肝細胞のアポトーシス
12-2 オートファジーとアポトーシス
Column アポトーシスとオートファジーの発見および研究の流れ
12-3 オートファジーと脂肪代謝
12-4 非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の治療
第13章 造血幹細胞移植─HLAバリアへの挑戦 豊嶋 崇徳
13-1 造血幹細胞移植の概要
13-2 HLA半合致移植(ハプロ移植)の開発の歴史
13-3 ハプロ移植の現状
13-4 PTCy-ハプロ移植の位置付け
13-5 移植後大量シクロホスファミド(PTCy)法の新たな展開
13-6 ハプロ移植がもたらす恩恵
第14章 血液疾患と生物学的製剤─発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)に対するエクリズマブによる治療をとおして 西村 純一
14-1 発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の病態
14-2 自己炎症症状を伴うPNH:PIGT-PNH
14-3 抗C5単クローン抗体:エクリズマブ
14-4 髄膜炎菌感染症とその対策
14-5 血管外溶血
14-6 C5遺伝子多型によるエクリズマブ不応症
14-7 新規治療薬の開発
14-8 リサイクリング抗体®技術 123
第15章 結核・非結核性抗酸菌症 西村 直矢・山﨑 晶
15-1 結核の現在
15-2 結核菌の細菌学的特徴
15-3 結核・潜在性結核感染症の診断
15-4 結核の予防
15-5 結核の治療と薬剤耐性
15-6 抗酸菌感染症における問題点
15-7 結核菌を認識する免疫受容体
15-8 治療への応用
第16章 アトピー性皮膚炎 野村 尚史・椛島 健治
16-1 皮膚バリア
16-2 アトピー性皮膚炎の発症における免疫と炎症の役割
16-3 瘙痒(かゆみ)
16-4 アトピー性皮膚炎の治療標的
16-5 アトピー性皮膚炎の層別化
第17章 乾 癬 藤本 学
17-1 乾癬の臨床
17-2 乾癬の遺伝的素因
17-3 乾癬の病態
17-4 乾癬の病因論
17-5 乾癬の治療
第18章 高安動脈炎の病態とIL-6阻害療法 中岡 良和
18-1 血管炎の分類と高安動脈炎の疫学
18-2 高安動脈炎の病理と病因
18-3 高安動脈炎の症状および診断
18-4 高安動脈炎の従来の内科的治療
18-5 高安動脈炎に対する生物学的製剤での治療
第19章 多発性硬化症(MS)・視神経脊髄炎(NMO) 中辻 裕司・奥野 龍禎
19-1 多発性硬化症(MS)・NMOSDの病態,疫学
19-2 多発性硬化症(MS)とSema4A
19-3 活性酸素種(ROS)とミトコンドリア障害をターゲットにした多発性硬化症(MS)治療の試み
19-4 視神経脊髄炎(NMO)の髄液におけるミトコンドリアDNAの増加
第20章 免疫チェックポイント阻害薬のすべて 柘植 彩花・西川 博嘉
20-1 抗腫瘍免疫応答の概要
20-2 免疫チェックポイント分子の機能
Column 制御性T細胞(Treg)
Column がん免疫編集
20-3 免疫チェックポイント分子の同定:CTLA-4,PD-1,PD-1リガンド
20-4 免疫チェックポイント阻害薬の開発
Column 抗体依存性細胞傷害(ADCC)活性
20-5 その他の免疫チェックポイント分子
20-6 バイオマーカー
20-7 免疫関連有害事象
第21章 CART細胞療法 保仙 直毅
21-1 CART細胞療法の概要
21-2 多発性骨髄腫に対する新規CART細胞療法の開発
21-3 より有効かつ安全なCART細胞療法の開発へ向けて
第Ⅳ部 免疫・炎症系の最新トピックス
第22章 腸管免疫学研究のフロントライン 松本 龍太郎・高橋 大輔・長谷 耕二
22-1 腸上皮細胞の種類とその機能
22-2 腸内細菌によるIgA産生制御
22-3 腸管におけるT細胞応答
22-4 腸内細菌と全身免疫
第23章 交感神経による免疫細胞動態の制御 鈴木 一博
23-1 交感神経系と免疫系の接点
23-2 交感神経によるリンパ球の動態制御
23-3 交感神経による好中球の動態制御
23-4 交感神経によって免疫細胞動態が制御される意義
第24章 骨免疫学 浅野 達雄・高柳 広
24-1 骨を構成する細胞の概要
24-2 骨と免疫系を結ぶ多機能性サイトカイン:RANKL
24-3 関節リウマチにおける炎症性骨破壊
24-4 骨髄微小環境と骨構成細胞
第25章 免疫代謝 中西 由光・姜 秀辰・熊ノ郷 淳
25-1 解糖系
25-2 クエン酸回路および電子伝達系における酸化的リン酸化
25-3 アミノ酸代謝
25-4 脂肪酸代謝
25-5 神経ガイダンス因子による免疫代謝制御
第26章 自己抗体と自己抗原-MHCクラスⅡ複合体 日和 良介・荒瀬 尚
26-1 膠原病における自己抗体
26-2 自己抗体の産生機序
26-3 ミスフォールドタンパク質のMHCクラスⅡによる輸送
26-4 HLAクラスⅡ遺伝子と自己免疫疾患
26-5 自己抗原-HLAクラスⅡ複合体と自己抗体
第27章 ワクチンのトピックス 柴原 理志・石井 健
27-1 ワクチン技術
27-2 ワクチン開発のトピックス
