書名 |
糖尿病性腎臓病の診かた,考えかた |
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筆頭著者 |
和田隆志・他編著 |
その他著者等 |
柏原直樹/古市賢吾/湯澤由紀夫/稲熊大城/高橋和男/伊藤衣里/秋山真一/久米真司/鈴木芳樹/宮本 聡/四方賢一/小田香織/利根淳仁/梶谷展生/大西章史/杉山 斉/遠山直志/徳丸季聡/ |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-498-22436-0 |
発行年 |
2018年6月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 224頁 |
分類 |
臨床医学系/腎臓・透析 |
価格 |
定価4,620円(本体4,200円 税10%) |
diabetic kidney disease (DKD)という新しい用語も現れ,世界的にも重大なテーマとなっている糖尿病性腎症についてエキスパートが纏めた.
目次
Ch. I 臨床疫学[和田隆志]
■ 超高齢社会により糖尿病性腎症・糖尿病性腎臓病はどのように変化したか?
■ 糖尿病例における正常アルブミン尿かつ腎機能低下例:糖尿病性腎症?
■ 2型糖尿病にみられる糖尿病性腎症の早期病変とは?
■ 高齢者の糖尿病性腎症の臨床的な特徴は?
■ 糖尿病性腎症と腎硬化症
■ 現在社会を背景とした糖尿病性腎症レジストリー
■ 糖尿病性腎症病期分類2014
■ 2型糖尿病例では急性腎障害が起こりやすい
■ 糖尿病性腎症とアジア諸国を中心とした国際共同研究の展開
■ 糖尿病性腎症は寛解が見込まれるか?
■ アルブミン尿・蛋白尿が改善すると予後の改善も見込まれる?
■ 糖尿病性腎症とチーム医療
Ch. II 病理・臨床像[古市賢吾]
■ 腎生検の適応
臨床的背景
糖尿病性腎症の臨床的特徴
腎生検を考慮するポイント
腎生検の意義
■ 病理所見の定義とその鑑別
びまん性病変
結節性病変
びまん性病変と結節性病変の鑑別
GBM二重化・内皮下腔開大
滲出性病変
メサンギウム融解
糸球体肥大
糸球体門部小血管増生
全節性硬化
分節性硬化
間質線維化/尿細管萎縮
間質の細胞浸潤
細動脈硝子化
動脈硬化
■ 糖尿病性腎症と腎硬化症
糖尿病性腎症
腎硬化症
糖尿病性腎症と腎硬化症
■ 病理所見の臨床的意義
Ch. III 診断・バイオマーカー[湯澤由紀夫,稲熊大城,高橋和男,伊藤衣里,秋山真一]
■ 臨床診断
糖尿病の分類と診断
どういう場合に糖尿病性腎症を疑うか?
糖尿病性腎症診断の実際の例
■ 病理診断
糖尿病性腎症による腎の変化
病態生理
腎生検の適応
結節性病変の鑑別
■ 臨床的バイオマーカー
バイオマーカー
腎障害の理想的なバイオマーカーは?
尿中バイオマーカー
血清・尿中の炎症性バイオマーカー
血清・尿中の酸化ストレスバイオマーカー
■ 基礎的バイオマーカー
バイオマーカー探索技術の進歩
オミックス科学と分析技術
糖尿病性腎症における基礎的バイオマーカー
システムズ生物学への統合と人工知能による診療時代の到来
Ch. IV 治療 1:生活習慣に関わる治療・指導
1 生活指導・運動療法 [久米真司]
■ 生活指導の実際
生活指導概論
生活習慣改善・維持のための戦略 ─目標の設定─
生活習慣改善・維持のための戦略 ─自己管理のサポート─
糖尿病性腎症患者に求められる生活指導
生活指導の一実践例
生活指導のまとめ
■ 運動療法
糖尿病性腎症における運動療法の現状
糖尿病性腎症における運動療法の有効性
運動療法の実際─リスク評価と注意事項─
運動療法の実際─運動療法の処方─
運動療法のまとめ
2 食事療法 [鈴木芳樹]
■ CKDおよび腎症の食事療法基準
■ エネルギー
■ 蛋白質
■ ナトリウム(食塩)
■ カリウム
■ リン
■ CKDおよび腎症におけるLPDに関するエビデンス
腎代替療法までの期間延長
腎機能低下の抑制
尿蛋白(アルブミン)量の減少
サルコペニア,フレイル,protein-energy wasting(PEW)
■ 体重の取り扱い方
■ 注目されている問題および今後の食事療法の展望
Ch. V 治療 2:血圧管理[柏原直樹]
Ch. VI 治療 3:血糖管理と新しい治療法の開発
1 G1?G3aの血糖コントロール [宮本 聡,四方賢一]
2 G3b以降の血糖コントロール[小田香織,四方賢一]
Column 1 糖尿病性腎症の透析管理[大西章史,杉山 斉]
血糖管理
体液管理
血圧管理
骨代謝の管理
透析療法の選択(血液透析か,腹膜透析か)
3 糖尿病治療薬の選択[利根淳仁,四方賢一]
4 集約的治療[梶谷展生]
Column 2 チーム医療の実践スキル[遠山直志,徳丸季聡,古市賢吾,和田隆志]
5 期待される今後の治療薬[四方賢一]
索引