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書名

セラピストのための 認知症者家族支援マニュアル

筆頭著者

香山明美・他編

出版社名

文光堂

ISBNコード

ISBN978-4-8306-4568-6

発行年

2018年7月

判型 / 頁数

B5判 / 136頁

分類

リハビリテーション/地域リハビリテーション

価格

定価2,970円(本体2,700円 税10%)

内容

家族支援に焦点を当て,執筆者の豊かな経験を事例を通して紹介.臨床家が困った時や多くの場面ですぐに役に立ち参考にできる具体的な家族支援をわかりやすく伝えている.

目次

第1章 認知症者の家族状況を理解する
 1. 家族のおかれている状況
  1 病気や障害が生じることで家族全体に負担が生じる
  2 医療機関にたどり着くには長い時間がかかる
 2. 家族が陥りやすい心理状況
  第1段階 認知症の診断を受けたときや不可解な行動に気づいたとき
  第2段階 ゆとりがなくなり,追いつめられる
  第3段階 なるようにしかならない
  第4段階 認知症者の世界を認めることができる
  第5段階 自己の成長,新たな価値観を見いだす
 3. 認知症の各時期に家族が困ること
  1 軽度の時期
  2 中等度の時期
  3 重度の時期
 4. 認知症者と家族の歴史を知る
  ある家族の歴史
第2章 認知症者の家族支援の意義
 1. ICFの視点からみた家族支援の重要性
 2. 家族機能をさまざまな視点から考える
  1 社会学的にみた家族機能
  2 現代社会における家族機能の低下
  3 家族を理解するための理論
 3. 家族が望む生活
  1 尿失禁の対応を間違えていた子ども(家族が望む生活から離れていく事例)
  2 嫉妬妄想に悩んだ妻(本人と向き合う覚悟をもつ援助)
  3 社会的に孤立している子ども(突然介護を任される子ども世代)
  4 妻の異常行動を自分のせいと思い込む夫(互いに支えあってきた関係の崩壊)
  まとめ
 4. 認知症者と家族が活き活きと生きるために
  1 高齢者の生きがい
  2 家族の生活のしづらさとは
  3 介護家族に光が見つかるように
第3章 認知症者の家族支援のありかた
 1. 家族支援とは何か
  1 家族支援の意義
  2 具体的な家族支援のあり方
 2. 家族面接の実際
  1 アセスメントとしての面接(家族の力を理解する)
  2 家族支援としての面接
  3 本人・家族の同席面接
 3. 家族教室の実際
  1 家族教室の運営方法
  2 家族教室の成果
  3 家族教室のバリエーション
 4. 生活の中で認知症者と家族を支援する
  1 一人で抱えてきた大変な思いを傾聴する
  2 認知症者との関わりを一緒に考える
  3 家族の持っている力が発揮できる機会を提供する
第4章 家族の力を活かす
 1. ピアサポートの発展
  1 認知症施策推進総合戦略におけるピアサポートの位置づけ
  2 ピアサポートを支えるセラピストの姿勢
 2. 地域住民への啓発
  1 早期発見と早期対応の入口としての認知症カフェ
  2 認知症ケアパスの確認と見直し
 3. 先輩家族の力を活かす—介護家族が作る互助の地域
  1 地域包括ケアシステムと家族の力
  2 地域特性と地域作り
  3 互助の地域を作るために
第5章 認知症者の家族支援の実践例
 1. 家族への支援例
  aアルツハイマー型認知症ー家族の視点・ニーズに焦点を当てたICF
   1 軽度の時期
   2 中等度の時期
   3 重度の時期
   4 終末期
  b 若年性認知症ー家族の視点・ニーズに焦点を当てたICF
   1 軽度の時期
   2 中等度の時期
   3 重度の時期
   4 終末期
  c さまざまな問題を抱えた家族への支援
 2. 家族が楽になる生活の工夫例
  1 認知症者の行動の特徴や心理的な反応を理解することで楽になること
  2 認知症者のできる力を生かすことで楽になること
  3 介護する家族が前向きになるために
 3. 家族支援の実際
  a サービスにつながるまで
   1 介護者は,介護をしていく中で自らの人生をフィードバックしていく
   2 介護者のエンパワーメントを支える支援者の存在意義
  b 作業療法士の資格をもつケアマネとして
   1 高齢者の2人暮らし家族支援—変わっていく夫に不安です
   2 3世代同居の家族支援—嫁には弱みは見せたくないのよ
  c 終末期における実践—自宅で最期まで穏やかに過ごすために
 4. ケア会議の実際
  a 認知症の人の家族の想いを聞くケア会議
  b 家族の想いを聞くポイント