書名 |
米国緩和ケア医に学ぶ医療コミュニケーションの極意 |
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筆頭著者 |
植村健司・訳 |
その他著者等 |
アンソニー・バック/ロバート・アーノルド/ジェームス・タルスキー/ |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-498-05724-1 |
発行年 |
2018年5月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 300頁 |
分類 |
臨床医学系/がん治療・緩和ケア |
価格 |
定価3,080円(本体2,800円 税10%) |
重病患者とのコミュニケーションについて解説した『Mastering Communication with Seriously Ill Patients』の翻訳.
目 次
はじめに?
第1章 あなたの技術を次の段階へ
●試練
●よりよいコミュニケーションは本当に役に立つのか
●本当にコミュニケーションを学ぶことができるのか
●よいコミュニケーションはどのように役に立つのか
●私たちの考え
●大事な原則のロードマップ
●感情について一言
●この本の使い方
第2章 幸先のよいスタートを切る
―議題を決めることで土台を固める―
●よくある過ち
●鍵となる原則
●医師側のゴール
●議題を決めるためのロードマップ
●信頼関係(ラポール)を築く
●注意するべき状況
第3章 悪い知らせについて話し合う
―感情が高ぶっている時に―
●脳は生命への危険をどのように処理するのか
●感情データを見過ごしてしまう
●なぜ苦労してまで感情を把握していくことが必要なのか
●鍵となる技術 ―感情を認識して,それに対して反応する
●悪い知らせを話し合うためのロードマップ
●なぜ医者は感情にもっと注意を払わないのか
●もしも家族が「本人には言わないでほしい」と言ってきたら
●医療過誤について伝える時
第4章 治療の選択について話し合う
―「どのような形で意思決定に関わりたいですか?」―
●情報は諸刃の剣
●患者さんに情報を与えつつ,しかも圧倒しないようにする
●患者さんに合った意思決定への参加
●どのように意思決定に関わりたいと思っているのかを話し合うためのロードマップ
●効果的な意思決定の補助法
第5章 予後について話し合う
―やってもやらなくても難しい状況になってしまう―
●現実主義,楽観主義,そして逃避主義
●話し合う内容を交渉するためのロードマップ
●詳しく知りたいという患者さんに対して
●知りたくないという患者さんの場合
●相反する感情をもった患者さんに対して
●家族が患者さんとは異なる種類や量の情報を聞きたいと言ってきた場合
●悪い予後は希望を打ち砕いてしまうのか
第6章 フォローアップでのありふれた会話のなかで
―ささいなきっかけを活かす―
●固定観念に捕らわれない
●あなたの臨床経験を活かして患者さんを導くためのロードマップ
●抗がん剤治療を終える日
●治療に伴う長期的な合併症とともに生きていく
●自分の将来の計画を再度立てていく
第7章 家族ミーティングを行う
―複数の人に対応するために,複数のことに気を配る―
●家族ミーティングが役立つ場面
●中立的な立場を築いていく
●家族が患者さんに代わって判断を下す必要があるとき
●家族ミーティングを行うにあたってのロードマップ
●家族ミーティングにおける困難な瞬間
第8章 意見の対立に対処する
―「誰が正しい」から「共通の利益は何か」へ―
●対立から逃げるのではなく
●意見の対立に気づく
●どのようにすればうまく対立に対処できるのか
●対立に対処するためのロードマップ
●他の医療者との対立は,患者さんとのそれとは異なる
●対立をめぐる話し合いがうまくいかなかった時
●相手が無礼である場合
●対立が解決困難な場合
第9章 終末期医療への移行
―不安と恐れに負けず,全体像へ目を向ける―
●治療方針の移行とは何か
●移行(transition)を話し合うためのロードマップ
●移行の話し合いに対する患者さんの反応の違い
第10章 死について話し合う
―DNRオーダーと別れの言葉について―
●死をどのように語るかによって大きな違いが生まれる
●なぜ死ついて話し合うことはこんなにも難しいのか
●死について語るためのきっかけとしてDNRオーダーを利用してはいけない
●「死を否定する文化」に対抗する
●死の影の中で
●心肺蘇生に関する意向について話し合うためのロードマップ(DNRについて話し合う)
●話し合いの例
●二度と再会しないと思われる患者さんに「さようなら」を言う
●「さようなら」を伝えるためのロードマップ
●会話の例
第11章 あなたの技術をさらなる高みへ
―ロードマップの向こう側―
●自分のストーリーを描いてみる ―仕事に意義を与えているもの
●停滞したり,調子が乗らなかったりする日もある
ロードマップ一覧?
お礼の言葉?
●索引