書名 |
精神科作業療法の理論と技術 |
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筆頭著者 |
早坂友成・編 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-7583-1925-6 |
発行年 |
2018年4月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 296頁 |
分類 |
リハビリテーション/精神リハビリテーション |
価格 |
定価4,620円(本体4,200円 税10%) |

日本の精神科作業療法は,これまで主に統合失調症患者を対象としてきたことから,統合失調症への実践によって研鑽されてきたともいえる。しかし,近年のうつ病や双極性障害の患者の増加,地域医療の推進など,精神科領域を取り巻く環境の変化は著しく,精神科作業療法の治療構造を前提とした,各精神疾患に対応する作業療法の実践がより重要になった。本書は,新進気鋭の作業療法士を執筆陣に迎え,近年の傾向に即して精神科作業療法の理論と技術を解説。治療構造と最先端の知見を統合し,養成校のテキストとしても,臨床現場での実践書としても活用できる書籍である。

Ⅰ章 精神科作業療法の意義
1 精神科作業療法の歴史・関連法規 照井林陽
2 医学モデルと生活モデル 黒川喬介
3 精神疾患の理解 稲富宏之
4 精神科におけるチーム医療 德永直也
Ⅱ章 精神科作業療法の役割
1 精神科病院 稲垣成昭
2 総合病院 長島 泉
3 精神科診療所(精神科クリニック)の機能と役割 高橋 健
4 デイナイトケア 福家亜希子
5 訪問リハビリテーション:精神科アウトリーチ 佐藤嘉孝
6 就労移行支援 髙橋章郎
7 復職支援 芳賀大輔
8 グループホーム 宮崎宏興
9 医療観察法病棟 南 庄一郎
Ⅲ章 精神科作業療法の治療構造 早坂友成
1 作業療法の手順
2 作業療法の仕組み
3 評価と治療の原則
4 作業療法の原理・原則
Ⅳ章 各精神疾患の精神科作業療法
1 統合失調症 森元隆文・岩根達郎
2 うつ病 髙橋章郎・岡崎 渉
3 双極性障害 田尻威雅・木納潤一
4 神経症 織田靖史・芳賀大輔
5 依存症 佐藤嘉孝・南 庄一郎
6 摂食障害 稲垣成昭・長島 泉
7 認知症 照井林陽・黒川喬介
8 発達障害圏 中村泰久・宮崎宏興
9 早期精神疾患 田中友紀・龍 亨
10 その他の精神疾患 早坂友成
Ⅴ章 各理論と精神科作業療法
1 精神療法 稲富宏之
2 力動精神医学 織田靖史
3 地域生活支援 木納潤一
4 認知行動療法 森元隆文
5 社会生活技能訓練 中村泰久
6 認知リハビリテーション 岩根達郎
7 運動療法 田尻威雅
8 リワークプログラム 芳賀大輔