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書名

環境による健康リスク ≪日本医師会生涯教育シリーズ≫

筆頭著者

車谷典男・監

出版社名

診断と治療社

ISBNコード

ISBN978-4-7878-2307-6

発行年

2017年11月

判型 / 頁数

B5判 / 368頁

分類

社会医学系/環境医学、産業医学、疫学

価格

定価6,050円(本体5,500円 税10%)

内容

本書は,日本医師会長の諮問「国民や医師会員の環境保健に係わる教育推進のための教材の具体的検討」に対する環境保健委員会の答申(2016年3月)に基づき誕生したテキストである.地域の第一線で活躍する医師に,医学・医療の専門家として備えておくべき環境保健に関する最新知見を提供することを意図して作成された.定評ある日本医師会雑誌特別号の書籍化.

目次

カラー口絵―みてわかる環境による健康リスク
地球温暖化の現状
オゾン層破壊の終息と紫外線
越境汚染物質の現状
放射能汚染
火山噴火による環境汚染の広がり
洪水・ゲリラ豪雨の被災状況
大震災の被災状況
震災アスベストの発生源
アスベスト関連疾患としての中皮腫の臨床所見と病理
環境中における農薬の動態と管理
豊島産業廃棄物不法投棄事件とその後
医療機関における化学物質管理と廃棄物処理
慢性砒素中毒症の皮膚・粘膜病変


Ⅰ 環境問題の基礎
わが国の環境問題
環境に関する日本医師会宣言
持続可能な開発目標(SDGs)
環境倫理
予防策の原則
胎児の環境としての母体と生活習慣病
環境のリスクアセスメント
環境のリスクコミュニケーション
パリ協定
水銀に関する水俣条約
環境基本法
公害健康被害の補償等に関する法律
化学物質排出移動量届出(PRTR)制度
エコチル調査
環境による健康リスク評価における疫学の役割

Ⅱ 有害環境因子によるおもな疾患
循環器系疾患
呼吸器系疾患
消化器系疾患
神経系疾患
腎・泌尿器系疾患
皮膚・感覚器系疾患①―皮膚
皮膚・感覚器系疾患②―視覚
皮膚・感覚器系疾患③―聴覚
内分泌・代謝系疾患
造血器系疾患
アレルギー・免疫系疾患
運動器系疾患
生殖器系疾患
成長と発達①―先天異常
成長と発達②―発達障害など

Ⅲ 環境汚染に伴う健康リスク
A 大規模災害に伴う健康リスク
放射能汚染による健康リスク①―福島原発:ヒトの被曝の現状と健康調査計画
放射能汚染による健康リスク②―福島原発:環境汚染の広がり
放射能汚染による健康リスク③―福島原発:甲状腺がんをめぐる論争
放射能汚染による健康リスク④―チェルノブイリ原発事故
火山性ガスと火山灰による健康リスク
大震災による健康リスク①―災害死
大震災による健康リスク②―震災関連死亡
大震災による健康リスク③
 ―PTSD などメンタルヘルス不調
大震災による健康リスク④―循環器疾患リスクの上昇
洪水・ゲリラ豪雨に伴う二次健康リスク
震災アスベスト
B 地球環境変化による健康リスク
オゾンホールと紫外線
地球温暖化①―地球温度の変化
地球温暖化②―生物媒介感染症と環境
地球温暖化③―水・食料媒介感染症
地球温暖化④―暑熱による超過死亡
越境汚染物質①―PM2.5
越境汚染物質②―黄砂
C 流通後製品の残留・廃棄物による健康リスク

残留性有機汚染物質(POPs)①―ストックホルム条約とわが国のPOPs の状況
残留性有機汚染物質(POPs)②―ダイオキシン類と内分泌攪乱化学物質
残留性有機汚染物質(POPs)③―ポリ塩化ビフェニル(PCB)
農薬・殺虫剤
廃棄物
D 医療機関の化学物質管理と廃棄物処理
水銀―日本医師会の取り組み
消毒剤
抗がん剤
感染性廃棄物
麻酔薬
E その他(公共・企業・個人の活動)の健康リスク
電磁波
騒音
低周波音
アスベスト
砒素
シックハウス症候群
室内汚染としての受動喫煙
化学物質過敏症
窒素酸化物
微小粒子状物質(PM2.5)
一酸化炭素
光化学オキシダント
ベンゼンなどによる大気汚染
愛玩動物に由来する人獣共通感染症
花粉症
カビ
レジオネラ感染

Ⅳ 環境汚染による健康障害事例
水俣病
イタイイタイ病
四日市喘息
大気汚染―わが国における歴史と現状
光化学スモッグ事件
 ―かつて問題となった光化学スモッグによると思われる事例
慢性砒素中毒症(土呂久・笹ヶ谷・中条町)
日本化学工業六価クロム事件(江東区)
大阪府豊能郡美化センター・ダイオキシン類汚染
クボタ・アスベスト近隣曝露
ナホトカ号重油流出事故
森永砒素ミルク中毒事件
環境問題からの教訓



Ⅴ 関連法規(抜粋)

附 録
コラム・ミニコラム