書名 |
はじめて学ぶ小児血液・腫瘍疾患 ―To Do&Not To Doで理解する |
---|---|
筆頭著者 |
石黒 精・他編 |
出版社名 |
|
ISBNコード |
ISBN978-4-7878-2335-9 |
発行年 |
2017年12月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 180頁 |
分類 |
臨床医学系/小児科学 |
価格 |
定価5,280円(本体4,800円 税10%) |

小児血液・腫瘍疾患が疑われる患者を診察する際に必要なポイントをTo Do,Not To Doの形式でわかりやすく紹介.研修医・一般小児科医に役立つ入門書.

カラー口絵
Ⅰ 小児血液・腫瘍疾患の「急ぐとき」と「急がなくてよいとき」
小児血液・腫瘍疾患の「急ぐとき」と「急がなくてよいとき」 松本 公一
1.小児がんとは? 2.日本における小児がん対策 3.見逃してはいけない「小児がん」
4.小児がんの早期発見は必要か 5.どんな小児がんが「急ぐ」小児がんか 6.みえない出血は怖い
7.怖い縦隔腫瘍 8.怖い発熱 9.その他 10.他院への紹介の仕方
Ⅱ こんなとき,どうする? 診断に役立つクリニカルパール
1 白血球数・分画に異常がある
1.白血球数・分画の異常に出会ったら 2.白血球数・分画の異常をきたす疾患
3.白血球数・分画の異常に出会ったときの対処
2 リンパ節が腫大している
1.リンパ節腫大とは? 2.リンパ節腫大に対するアプローチ 3.リンパ節腫大をきたす疾患
3 貧血を鑑別したい
1.貧血とは? 2.貧血をきたす疾患 3.貧血の鑑別をすすめる
4 発熱・疼痛が続く
1.長引く発熱や疼痛に出会ったら 2.長引く発熱・反復する発熱をきたす疾患
5 出血症状を鑑別したい
1.出血傾向を理解するためには 2.出血症状に出会ったら 3.出血症状をきたす疾患
4.出血症状に出会ったときの対処
6 腹部に腫瘤が触れる
1.腹部腫瘤を主訴とする患者が来院したら 2.診断のポイントと良性疾患・悪性疾患のおおまかな鑑別方法
3.腹部に腫瘤を触れる疾患と超音波上の特徴 4.その他の診断に有用な検査
7 骨髄検査をしようと思う
1.骨髄検査とは? 2.骨髄検査を行う目的は? 3.骨髄検査の方法 4.骨髄検査が診断に役立つ疾患
Ⅲ 画像で腫瘤がある! 画像が何か変! どうする?
1 脳腫瘍
1.脳腫瘍を疑う症状 2.脳腫瘍を疑ったときの診察と診断 3.小児脳腫瘍の治療
2 縦隔腫瘍
1.縦隔腫瘍をみつけたら 2.縦隔腫瘍の鑑別と診断法
3 脊髄腫瘍
1.脊髄腫瘍の診断 2.脊髄腫瘍の分類 3.脊髄腫瘍の治療と予後
4 実はこんな画像も血液・腫瘍疾患ですよ
1.腫瘤を形成する白血病:myeloid sarcoma 2.跛行,歩行障害の画像診断:読影の注意点
3.多彩な顔をもつLangerhans細胞組織球症(LCH)
4.骨形成不全症? 白血病? 易骨折性を呈する2つの小児疾患
Ⅳ 小児血液・腫瘍患児への対応法・治療法のクリニカルパール
1 輸血しようと思う
1.貧血だ,輸血しようと思う 2.出血傾向がある,輸血しようと思う
3.新鮮凍結血漿(FFP)輸血の適応について考える 4.輸血関連副作用について知っておく
5.輸血関連感染症について知り,説明と対応ができる
2 腫瘍崩壊
1.腫瘍崩壊/腫瘍崩壊症候群とは? 2.腫瘍崩壊への対応と予防・治療 3.リスク評価とTLS予防
3 発熱性好中球減少症
1.小児感染症の特徴 2.発熱性好中球減少症(FN)とは?
4 免疫性血小板減少症
1.出血傾向と血小板減少の小児患者をみたら行うこと 2.血液検査所見で確認すべきこと
3.鑑別診断 4.治療の実際
5 血友病の関節内出血と緊急の病態
1.緊急に対応が必要な病態と初期対応 2.関節が腫れて痛がる血友病患者に出会ったら
3.血友病を理解しよう 4.治療 5.よくある合併症の病態生理とその診断・治療・予防 6.予後
6 小児がん・造血幹細胞移植治療終了後の一般外来
1.退院後の注意事項 2.一般外来での対処 3.トランジション
Ⅴ 役立つ知識
1 血算の見方
1.血算を解釈するための基本 2.赤血球の異常をどうみるか 3.白血球の異常をどうみるか
4.血小板の異常をどうみるか 5.汎血球減少症をどうみるか
2 主な抗腫瘍薬
3 専門医への紹介の仕方と全国の専門施設
専門医への紹介先をどう選ぶか