書名 |
感染症内科 ただいま診断中! |
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筆頭著者 |
伊東直哉・著 |
その他著者等 |
倉井華子/ |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-498-02126-6 |
発行年 |
2017年10月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 418頁 |
分類 |
臨床医学系/感染症 |
価格 |
定価7,480円(本体6,800円 税10%) |
臨床感染症の実践的な知識を短期で習得することを目的に,どうすれば正しい診断にたどり着くことができるか,そのロジックとプロセスを丁寧に解説する研修医必読の書.
目 次
1 感染症診療の基本的アプローチ
感染症診療のロジック
それって本当に感染症?
感染症診療のロジック
まずは患者背景の理解からはじめよう
1.免疫不全の評価
2.バリア障害
3.生体機能の異常
感染症の臓器を見極めよう
微生物を詰める
どの抗菌薬を選択するか?
適切な経過観察
2 感染症診療における臨床推論と問診
問診の理論と実践
臨床診断における問診の位置づけ
臨床推論(clinical reasoning)とは
1.システムI ?直感的思考?
2.システムII ?分析的思考?
二重プロセスモデルをどうやって活用していくか
臨床現場での問診のポイント ?問診の実際?
1.前医の情報を過度に信用しすぎない
2.open-ended questionではじめる
3.問診で獲得すべき情報
Review of systems
3 感染症診療におけるバイタルサインと身体診察
バイタルサイン
ショックのバイタルサイン
1.ショックとは
2.ショックの4分類
3.バイタルの逆転とショック指数
敗血症のバイタルサイン
バイタルサインの個別項目
1.意識状態
2.血圧
3.脈拍
4.呼吸数
5.体温
6.身体診察
7.ショックの身体診察
必須の身体診察項目
1.全身の外観
2.爪
3.顔面(目,口腔・咽頭,副鼻腔)
4.頸部(リンパ節,甲状腺)
5.胸部(肺,心臓)
6.腰背部(CVA叩打痛,脊柱,叩打痛)
7.腹部(肝臓,脾臓,腸管)
8.四肢(手,下腿,足)
9.皮膚
10.直腸診
4 感染症診療におけるグラム染色
グラム染色法
検体の採取法:検体採取をあきらめない
1.喀痰採取のポイント
2.尿検体採取のポイント
肉眼所見での評価(喀痰)
顕微鏡所見の評価
1.喀痰
2.尿
3.細胞数と菌数の表記法
グラム染色による菌の鑑別
1.グラム陽性球菌(GPC)
2.グラム陽性桿菌(GPR)
3.グラム陰性球菌(GNC)
4.グラム陰性桿菌(GNR)
5.その他
グラム染色の限界
5 血液培養で診断を詰める
日々是血培
なぜ血液培養を採取するのか
どうやってとるのか:正しい採取法と適切な採取部位で行う
なぜとるのか:血液培養の意義を理解する
いつとるのか:菌血症・敗血症を疑った際に採取.悪寒戦慄があれば菌血症を強く示唆する
どれだけとるのか:成人では1回採血量は20?30 mL
何セットとるのか:最低2セット採取
コンタミネーションの判断
コンタミネーションを減らそう
培養日数は?
6 胸水貯留患者の診断アプローチ
胸水穿刺はBecause it’s there
■総論
1.胸水貯留のメカニズム
2.胸水評価の最初のステップ
3.胸水診断のアプローチ法
4.胸腔穿刺の実施とルーチン項目・至適検体量
5.胸水の外観と臭い
6.漏出性胸水と滲出性胸水の鑑別
7.胸水検査の項目について
8.胸部造影CT
■各論
感染症と非感染症が原因による胸水貯留
1.結核性胸膜炎
2.肺炎随伴性胸水と膿胸
3.膠原病
4.肺塞栓症
5.乳び胸水と偽性乳び胸水
6.良性石綿胸水と胸膜中皮腫
7.診断がつかない胸水のマネジメント
7 腹水貯留患者の診断アプローチ
■総論
■各論
8 髄膜炎患者の診断アプローチ
慌てず,焦らず,急ぐ
■総論
■各論
9 関節炎患者の診断アプローチ
■総論
■各論
10 感染症診療におけるバイオマーカーの運用
11 術後患者の発熱の診断アプローチ
■総論
■各論
■手術別の発熱の原因
12 他科との連携が必要な皮膚軟部組織感染症
13 感染症内科医が併診すべき菌血症
14 下痢症患者の診断アプローチ
■総論
■各論
ミニレクチャー
Memo
索引