今日のナースに必要とされる外科学の知識をコンパクトに纏めて理解しやすいと好評を得た書の改訂7版．今版では「緩和ケア」の項目を追加し，最新の知見を盛り込んだ．

目　次

総　論

1　外科における看護の役割　＜岩田幸恵＞
　A．手術療法を受ける患者の特徴と看護
　　1．術前の看護
　　2．術中の看護
　　3．術後の看護
　B．外来看護の役割

2　滅菌法および消毒法　＜葛城建史＞
　A．滅菌法
　　1．高圧蒸気滅菌法
　　2．過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌法
　　3．酸化エチレンガス滅菌法
　　4．滅菌保証について
　B．消毒法
　　1．物理的消毒法
　　2．化学的消毒薬
　　3．消毒方法

3　手術室―器械用具と業務　＜剣持　敬　伊藤泰平＞
　A．手術器械と器具
　　1．手術器械
　　2．手術器具
　B．手術前手洗い法
　　1．手術前手洗い法に関係した消毒法の歴史
　　2．手術前手洗いの目的
　　3．手術前手洗い用消毒として望ましい性質
　　4．手術前手洗い順序
　　5．手術前手洗い時の消毒剤の副作用について
　C．手術介助業務
　　1．直接介助業務（器械出し）
　　2．間接介助看護師の業務

4　手術侵襲と生体の反応　＜織田成人＞
　A．侵襲に対する生体反応の機序
　B．神経?内分泌系反応
　　1．視床下部?下垂体?副腎皮質（HPA）系
　　2．交感神経?副腎髄質系
　　3．ストレスホルモンの推移
　　4．神経?内分泌系反応の病態への関与
　C．免疫?炎症反応
　　1．サイトカインの特徴
　　2．免疫?炎症反応の機序
　　3．全身性炎症反応症候群（SIRS）
　　4．代償性抗炎症反応症候群（CARS）
　　5．SIRS対策
　D．凝固?線溶系反応
　　1．凝固?線溶系反応の機序
　　2．免疫?炎症反応と凝固?線溶系反応の連関
　E．神経?内分泌系反応と免疫?炎症反応の連関
　F．侵襲による代謝系の変動
　　1．水分・電解質の変化
　　2．エネルギー代謝の変化
　　3．侵襲時の代謝・栄養管理
　　4．血糖値の変化
　G．手術侵襲後代謝変動の時間的推移

5　外科と免疫・遺伝子　＜鈴木伸明　永野浩昭＞
　A．免疫系臓器
　B．免疫担当細胞
　C．サイトカイン
　D．免疫応答
　　1．自然免疫応答と適応免疫応答
　　2．抗原認識
　　3．抗体産生（液性免疫）
　　4．細胞性免疫
　　5．免疫反応の調節機構
　　6．免疫チェックポイント分子
　E．外科領域における免疫とのかかわり
　　1．感染免疫
　　2．腫瘍免疫
　　3．移植免疫
　　4．アレルギーと自己免疫疾患
　　5．侵襲と免疫反応
　F．遺伝子
　　1．遺伝子診断の臨床応用
　　2．遺伝子診断の社会的・倫理的問題点
　　3．遺伝子治療

6　外科感染症と抗菌化学療法　＜田熊清継　相川直樹＞
7　栄養・輸液　＜鍋谷圭宏＞
8　悪性腫瘍　＜小川健治＞
9　緩和ケア　＜藤里正視＞
10　抗がん剤　＜宮内英聡＞
11　外科治療上注意すべき合併疾患　＜佐伯浩司　沖　英次　前原喜彦＞
12　鏡視下手術　＜剣持　敬　伊藤泰平　磯野可一＞
13　臓器移植　＜剣持　敬＞
14　術前術後管理　＜大平　学　松原久裕＞
15　術後合併症とICU管理　＜織田成人＞
16　救急看護　＜齋藤洋子　倉持洋志＞
17　リスクマネジメント　＜磯野史朗　西野　卓＞

各　論
1　顔面の疾患（口腔）　＜長尾二郎　渡邉　学＞
2　頭頸部の疾患　＜小原孝男＞
3　胸壁，胸膜疾患　＜加藤良二　長島　誠＞
4　乳腺疾患　＜徳田　裕＞
5　呼吸器疾患　＜梶原直央　河手典彦　池田徳彦＞
6　循環器疾患（心，血管）　＜高原善治＞
7　縦隔，横隔膜の疾患　＜茂木　晃　田中司玄文　桑野博行＞
8　消化器の疾患
9　腹壁・臍，腹膜・大網，後腹膜の疾患　＜岡住慎一＞
10　脾臓の疾患　＜廣川慎一郎　藤井　努＞
11　副腎の疾患　＜松岡弘芳　跡見　裕＞
12　老人外科（看護）　＜山名秀明＞
13　小児外科　＜齋藤　武　吉田英生＞
14　麻酔学　＜西野　卓＞

索　引