脳波検査や筋電図検査の原理や検査のコツといった基礎的事項から実際の疾患への臨床応用まで，臨床に役立つ臨床神経生理学のエッセンスを平易に解説したハンドブック．

目次
第1部基礎編1
1章臨床神経生理学とは　2
1-1 臨床神経生理学の歴史／ 2
1-2 脳波（electroencephalography; EEG) ／ 2
1-3 筋電図（electromyography; EMG) ／ 3
1-4 誘発電位（evoked potentials) ／ 4
1-5 事象関連電位（event-related potentials; ERP) ／ 4
1-6 経頭蓋磁気刺激法（transcranial magnetic stimulation;
TMS) ／ 5
1-7 機能的磁気共鳴画像（functional magnetic resonance
imaging; fMRI) ／ 8
2章臨床神経生理学を理解するための
ME の基礎知識　10
2-1 差動型増幅器／ 10
2-2 アナログ／デジタル（A／D）変換／ 10
2-3 ナイキスト周波数とエイリアシングノイズ／ 12
2-4 フィルタ／ 12
2-5 アーチファクト／ 14
2-6 検査室の条件／ 15
3章針筋電図検査とは　16
3-1 検査の適応／ 16
3-2 検査装置／ 16
3-3 筋電図検査に関する神経生理／ 17
3-4 検査の方法／ 18
3-5 運動単位電位の波形分析／ 19
3-6 安静時の筋電図所見／ 19
3-7 弱収縮時の筋電図所見／ 23
3-8 最大随意収縮時の筋電図所見／ 27
3-9 表面筋電図（surface EMG） ／ 28
4章神経伝導検査とは　30
4-1 神経伝導検査に関する末梢神経の生理／ 30
4-2 検査の適応／ 31
4-3 検査装置／ 31
4-4 検査の方法／ 31
4-5 神経伝導検査（nerve conduction study) ／ 32
4-6 伝導異常を生む形態学的基盤／ 37
4-7 異常所見のとらえ方・考え方／ 38
4-8 神経反復刺激試験／ 42
5章脳波検査とは　45
5-1 脳波検査（electroencephalography; EEG）の目的／ 45
5-2 原理／ 46
5-3 検査方法／ 47
5-4 正常所見／ 51
5-5 異常所見／ 57
5-6 脳磁図（magnetoencephalography; MEG） ／ 64
6章誘発電位とは　68
6-1 誘発電位検査の目的／ 68
6-2 誘発電位測定の原理／ 69
6-3 検査方法／ 69
6-4 視覚誘発電位（visual evoked potentials; VEP) ／ 73
6-5 体性感覚誘発電位（somatosensory evoked potentials;
SEP) ／ 75
6-6 聴性脳幹反応（auditory brainstem response; ABR) ／ 78
6-7 運動誘発電位（motor evoked potentials; MEP) ／ 80
6-8 事象関連電位（event-related potentials; ERP) ／ 82
第2部臨床応用編85
7章ニューロパチー　86
7-1 免疫性・炎症性ニューロパチー／ 87
7-2 脱髄の電気生理／ 89
7-3 脱髄の電気生理学的分類／ 90
7-4 画像検査／ 94
7-5 体性感覚誘発電位と運動誘発電位／ 95
8章運動ニューロン疾患　98
8-1 筋萎縮性側索硬化症（ALS）の症状／ 98
8-2 ALS の診断基準／ 99
8-3 ALS における電気生理学的検査の意義／ 100
9章中枢神経系の慢性炎症性脱髄疾患　108
9-1 多発性硬化症（multiple sclerosis; MS) ／ 109
9-2 視神経脊髄型多発性硬化症（opticospinal MS; OSMS) ／ 109
9-3 視神経脊髄炎（neuromyelitis optica; NMO) ／ 110
9-4 Clinically isolated syndrome（CIS) ／ 110
9-5 ベッドサイドでの症候評価／ 111
9-6 脱髄による伝導の遅延／ 112
10章てんかん　120

11章びまん性脳症・意識障害　150

12章認知症　176

13章パーキンソン病と不随意運動　189

14章幻視　207

索引／ 219