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書名

糖尿病 医学史談 ―臨床・研究の歴史をひもとく ≪プラクティス・セレクション≫

筆頭著者

葛谷 健・著

出版社名

医歯薬出版

ISBNコード

ISBN978-4-263-23650-5

発行年

2017年6月

判型 / 頁数

B5判 / 252頁

分類

臨床医学系/糖尿病

価格

定価5,500円(本体5,000円 税10%)

内容

糖尿病臨床・研究のエポックメーキングな出来事を取り上げ,インスリン発見後から現在へ至る糖尿病治療の現代史をまとめた一冊.

目次

【序章 糖尿病の概念の変遷―症候学から代謝異常,成因,慢性合併症へ】
【第1章 インスリン治療】
 1 インスリン発見直後のインスリン治療
 2 持続性インスリン製剤の開発とインスリン療法への影響
 3 魚のインスリンが用いられた時代
 4 遺伝子工学によるインスリンの生産の始まり
 5 インスリン製剤中の不純物とモノコンポーネント・インスリンの誕生
 6 プロインスリンの発見
【第2章 合併症(1)三大合併症の確立】
 1 糖尿病腎症の概念の確立
 2 糖尿病網膜症の解明
 3 Lundbaekの著書「Long-term Diabetes(1953)」
 4 糖尿病神経障害の解明
【第3章 合併症(2)血糖コントロールと合併症の関係】
 1 インスリン治療が広まってから合併症が増えた?暗い時代
 2 血糖コントロールと血管合併症:筋肉毛細管基底膜論争
 3 DCCTへの道のり
【第4章 食事療法】
 1 食事療法の歴史的視点(1)
 2 食事療法の歴史的視点(2)
【第5章 経口血糖降下薬】
 1 血糖低下作用のあるサルファ薬2254RP,およびスルホニル尿素薬の発見
 2 スルホニル尿素薬のその後:UGDPなど
 3 ビグアナイド薬のたどった道(1)
 4 ビグアナイド薬のたどった道(2)
【第6章 糖尿病の2つの病型】
 1 糖尿病の2つの病型(1) 1950年代以前
 2 糖尿病の膵病変:Opieと膵島の「ヒアリン変性」
 3 糖尿病の2つの病型(2) 1型糖尿病の発見――膵島抗体が見つかった頃
 4 糖尿病の2つの病型(3) 1型糖尿病・2型糖尿病という用語
 5 1型糖尿病と膵島炎
【第7章 2型糖尿病の病態を巡る議論】
 1 軽症糖尿病ではインスリン分泌は低下しているのか,増加しているのか?――1960年代の成績
 2 2型糖尿病:根本の原因はインスリン分泌低下か,インスリン抵抗性か?
【第8章 糖尿病と妊娠】
 1 糖尿病と妊娠――おもにインスリン発見前の状況
 2 Whiteと糖尿病患者の妊娠の分類,Pedersenの仮説
 3 妊娠糖尿病 Gestational diabetesの概念の変遷
【第9章 糖尿病の疫学と検診】
 1 Westと著書「Epidemiology of diabetes and its vascular lesions」――糖尿病の疫学の成立
 2 Joslinと糖尿病の予防
 3 糖尿病検診の始まり
【第10章 病態・治療の指標】
 1 QueteletとBody mass index(BMI,体格指数)
 2 グリコヘモグロビン:発見から糖尿病治療の重要な指標へ
 3 血糖自己測定の始まり
 4 インスリンの測定:バイオアッセイからラジオイムノアッセイへ
【第11章 米国と英国の学会・協会】
 1 米国糖尿病学会(American Diabetes Association:ADA)の設立と初期のエピソード
 2 RD Lawrenceと英国糖尿病協会
【終章 なんのために糖尿病を治療するのか?―治療目標の変遷】