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書名

医学思想史 ―精神科の視点から

筆頭著者

八木剛平・他著

出版社名

金原出版

ISBNコード

ISBN978-4-307-15073-6

発行年

2017年6月

判型 / 頁数

B5判 / 286頁

分類

臨床医学系/精神神経科学/精神医学

価格

定価4,400円(本体4,000円 税10%)

内容

本書は医学思想(病気についての考え)の歴史をたどり、その変遷を通して現在の私たちがそれぞれ抱いている病気と治療についての考えを検証するとともに、現代医学が直面している諸問題──疾病観・治療観を考えようとするものである。本書によって西洋近代に始まる身体医学中心の医学(思想)史は、精神医学の果たすべき役割を視野に入れて書き改められた。著者渾身の待望の書。

目次

医学思想史 ─ 精神科の視点から
序 章 ─医療・医学・医学思想/身体医学史と精神医学史/日本人と西洋医学/医学の進歩と医学思想の変遷
第一章 アニミズム ─ 医学思想の「ふるさと」
第二章 原始医学
第三章 古代医学
Ⅰ 自然哲学的医学と経験的実際的医学
Ⅱ 古代ギリシャ・ローマ医学
Ⅲ 古代中国医学
Ⅳ 古代日本医学
第四章 中世医学
Ⅰ ヨーロッパ(西欧)医学
Ⅱ 中世中国医学 ─ 「病源候論」「千金方」 /李朱医学(陰陽五行・経絡思想)
Ⅲ 中世日本医学
第五章 近代医学
Ⅰ 近代西欧医学
Ⅱ 日本医学の近代化
第六章 近現代医学思想の源流
Ⅰ 科学的医学の思想的基盤 ─ 「実験医学序説」(クロード・ベルナール)を読む
Ⅱ 特定病因説
Ⅲ 生体防御システム論 ─ 生理学的医学の発展
Ⅳ 心的防衛機制論 ─ 心理学的医学の登場
第七章 二十世紀後半の医学思想
Ⅰ 生体防御システム論の発展 ─ 外科から精神科へ
Ⅱ 心的防衛機制論の展開
Ⅲ 生物・心理・社会(Bio-Psycho-Social:BPS)モデル
Ⅳ 「科学的医学」の動向
第八章 現代医療の諸側面
Ⅰ 先制医療とその功罪
Ⅱ 補完代替医療(CAM)の活況
Ⅲ レジリエンス ─ 「自然治癒」現象への科学的アプローチ
Ⅳ 終末期医療