書名 |
パーキンソン病における 下部尿路機能障害診療ガイドライン |
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筆頭著者 |
日本排尿機能学会・編 |
その他著者等 |
榊原隆次/山西友典/荒木勇雄/内山智之/橘田岳也/関戸哲利/山本達也/横山 修/武田正之/後藤百万/本間之夫/吉村直樹/村田美穂/ |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-498-06428-7 |
発行年 |
2017年4月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 113頁 |
分類 |
臨床医学系/泌尿器科学 |
価格 |
定価3,630円(本体3,300円 税10%) |
パーキンソン病患者の非運動症状としての下部尿路機能障害(神経因性膀胱)についてまとめた,本邦初の診療ガイドライン.広く臨床家にとって有用な情報を提供する.
パーキンソン病における下部尿路機能障害の診療アルゴリズム
1.神経内科医・一般医家用アルゴリズム
2.泌尿器科医用アルゴリズム
序章
1.「パーキンソン病における下部尿路機能障害診療ガイドライン」の定義と目的
2.作成の経緯と主体
3.ガイドラインの種類と対象
4.作成の原則
5.文献検索の方法
6.エビデンスのレベル
7.推奨度(推奨グレード)について
8.文献の記載方法
9.改訂
10.作成の資金源について
11.ガイドライン作成に参考となる書籍
12.CQの作成について
13.文献データによるガイドライン作成の限界
第1部 Clinical Questions
CQ1: パーキンソン病の下部尿路機能障害の診療において,下部尿路症状質問票は推奨されるか.
CQ2: パーキンソン病の下部尿路機能障害の診療において,生活の質(QOL)の評価は推奨されるか.
CQ3: パーキンソン病の下部尿路機能障害の診療において,排尿日誌(頻度・尿量記録)は推奨されるか.
CQ4: パーキンソン病の下部尿路機能障害の診療において,認知機能の評価は推奨されるか.
CQ5: パーキンソン病の下部尿路機能障害の診療において,残尿測定は推奨されるか.
CQ6: パーキンソン病の下部尿路機能障害の診療において,尿流動態検査は推奨されるか.
CQ7: パーキンソン病の運動障害に対する治療薬によって,下部尿路機能障害は改善するか.
CQ8: 過活動膀胱を合併したパーキンソン病に対し,末梢性抗コリン薬は推奨されるか.
CQ9: 過活動膀胱を合併したパーキンソン病に対し,β3アドレナリン受容体作動薬は推奨されるか.
CQ10 : 過活動膀胱を合併したパーキンソン病に対し,ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法は推奨されるか.
CQ11 : 前立腺肥大症を合併したパーキンソン病に対し,α1アドレナリン受容体遮断薬は推奨されるか.
CQ12 : 前立腺肥大症を合併したパーキンソン病に対し,前立腺肥大症手術は推奨されるか.
CQ13 : 腹圧性尿失禁を合併したパーキンソン病に対し,尿失禁手術は推奨されるか.
第2部 下部尿路機能障害に関わるパーキンソン病の概論
A.下部尿路症状とは
はじめに
1.蓄尿症状
2.排尿症状
3.排尿後症状
4.神経疾患での下部尿路症状問診における注意点
B.ウロダイナミクスとは
はじめに
1.尿流測定
2.残尿測定
3.膀胱内圧測定
4.内圧尿流検査
5.外尿道・肛門括約筋筋電図検査
1) 蓄尿中および排尿中の外括約筋筋電図
2) 外括約筋の運動単位電位分析
6.その他のウロダイナミクス
1) 尿道内圧測定
2) ビデオウロダイナミクス
C.パーキンソン病の診断
はじめに
1.診断基準
1) Queen Square UK Brain Bank Criteriaの基準
2) 画像を含めた診断の試み
3) 国際パーキンソン病運動障害学会の臨床診断基準: 実効的な要約/完全版
2.病期診断
3.鑑別診断
4.歴史・疫学
5.症候
6.病理・薬理
7.画像
8.遺伝子
9.運動症状・非運動症状の治療
D.パーキンソン病における下部尿路機能障害の基礎的検討
はじめに
1.下部尿路の神経機能
1) 下部尿路の末梢神経支配
2) 脳幹と排尿反射
2.大脳基底核と排尿反射
1) 黒質緻密部
2) 線条体
3) 視床下核(STN)
4) 中脳水道周囲灰白質(PAG)
5) 橋排尿中枢(PMC)
6) 前頭前野
3.パーキンソン病における高位排尿中枢ネットワーク
E.パーキンソン病における下部尿路機能障害の脳画像
F.パーキンソン病における下部尿路機能障害の臨床: ウロダイナミクス検査を中心に
G.パーキンソン病における下部尿路機能障害に対する行動療法
H.パーキンソン病における下部尿路機能障害に対する薬物療法
I.パーキンソン病における下部尿路機能障害に対するその他の治療
索引