書名 |
病歴聴取でここまでわかる 臨床推論集中講座 胸痛 |
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筆頭著者 |
山本文雄・総監修 |
その他著者等 |
監修:伊藤 宏/長谷川 仁志/監修・編集:長谷川 仁志 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-7583-0398-9 |
発行年 |
2017年4月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 264頁 |
分類 |
臨床医学系/レジデント |
価格 |
定価5,280円(本体4,800円 税10%) |
患者が病院に訴えてくるのは「症状」である。1つの科にこだわって画一的な診断をしようとすると思わぬ落とし穴にはまることがある。また,緊急を要する疾患をすばやくスクリーニングするためにも,「症状」を中心とした鑑別診断を行う能力は必須である。
本書は,外来で最も多い主訴である「胸痛」をテーマにした「臨床推論」を学ぶための1冊である。まず「総論」で,胸痛のメカニズム(病態生理)や検査などの基本事項を解説。さらに「各論」では,多くの症例シナリオをイラストとともに提示し,各疾患の鑑別診断の基準となる8つのポイントを紹介。器質性から心因性まで原因疾患が幅広い『胸痛』を,約300点のイラストと写真でわかりやすく徹底解説。軽症から重症予測まで,胸痛診断のための症状の聞き方パーフェクトマニュアル。本書を読めば教科書的な診断ではない「本当の臨床推論能力」が身につけられる!
Ⅰ 総論:胸痛の臨床推論エッセンス
◆胸痛疾患の診断の流れ
胸痛の臨床推論と現病歴の重要性
胸痛の医療面接 ─ OPQRSTUV ─
症状の持続時間の観点でみる胸痛鑑別診断のポイント
胸痛診断のための身体診察 ─フィジカルアセスメント─
感度,特異度,尤度比─臨床推論における症状,診察所見,検査結果をどう解釈するか
◆胸痛の原因を探る基礎医学
胸部・腹部の構造
胸痛診断の解剖学・生理学・生化学─胸痛の知覚(内臓痛,体性痛,神経因性疼痛,関連痛,中枢痛)─
◆胸痛と検査のエッセンス
胸痛診断と心電図
主な心電図所見
X 線撮影
心エコー/腹部エコー
CT,MRI
心臓カテーテル検査
心臓核医学検査
Ⅱ 各論:胸痛をきたす疾患
虚血性心疾患
大動脈疾患
肺血栓塞栓症
心臓弁膜症
心不全
心筋炎
心膜炎
肥大型心筋症
たこつぼ心筋症
不整脈
気胸
胸膜炎,縦隔炎,縦隔気腫
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
肺がん
胸痛をきたす消化器疾患
脊椎脊髄疾患,運動器・神経疾患
肋間神経痛,帯状疱疹
心因性胸痛
Ⅲ 専門的治療
心臓カテーテル治療
胸痛をきたす疾患の手術治療
補助循環と人工心臓