書名 |
画像診断から考える病的近視診療 ≪眼科臨床エキスパート≫ |
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筆頭著者 |
大野京子・他編 |
その他著者等 |
吉村 長久 シリーズ編集/後藤 浩 シリーズ編集/谷原 秀信 シリーズ編集/前田 直之 編集/吉村 長久 編集 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-03024-3 |
発行年 |
2017年4月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 288頁 |
分類 |
臨床医学系/眼科学 |
価格 |
定価16,500円(本体15,000円 税10%) |
眼科診療のエキスパートを目指すための好評シリーズの1冊。失明原因として大きな割合を占める病的近視については、近年めまぐるしい画像診断の進歩を背景に、新しい病態やメカニズムが明らかになった。本書では、病的近視の基礎知識や最新画像研究の成果から、黄斑部病変や緑内障・視神経症などの合併症診療の実際、斜視診療や屈折矯正手術、QOLまでを幅広く取り上げた。すべての眼科医必読の最新版コンプリートテキスト。
第1章 総説
病的近視の診療概論
I.近視人口の世界的な増加
II.一般的な近視と「病的近視」は異なる疾患か?
III.ほかの近視と病的近視の相違点
IV.病的近視における合併病変のメカニズム
V.病的近視の新しい定義
VI.病的近視に対する現行の治療
VII.病的近視に対する画像診断の有用性;OCT
VIII.画像診断の進歩により得られた新知見
IX.病的近視で得られた知見の有用性
X.病的近視に対する理想的な治療とは
第2章 病的近視を理解するための基礎知識
I 病的近視の病理学
I.マクロ病理学
II.ミクロ病理学
II 病的近視の疫学
I.近視が今なお重要な課題である理由
II.近視・病的近視の定義
III.単純近視と病的近視の連続性と予防可能性
IV.近視の有病率
V.強度近視の有病率
VI.近視性黄斑症の有病率
VII.近視性脈絡膜新生血管の予後
VIII.病的近視に伴う近視性黄斑症は予防できるか?
III 病的近視の遺伝子
I.連鎖解析
II.強度近視に対するゲノムワイド関連解析
III.近視に関するGWAS
IV.脈絡膜新生血管の発症に関わる遺伝子
V.脈絡膜新生血管のサイズや治療結果に関わる遺伝子
第3章 画像診断を用いた病的近視へのアプローチ
I 眼底画像診断
A 眼底自発蛍光検査
B フルオレセイン蛍光眼底造影
C インドシアニングリーン蛍光眼底造影
D 超広角眼底撮影
E 光干渉断層計
F 微小視野検査
II 眼球形状診断
A 3D MRI
B OCTを用いた形状解析
1 強膜形状解析
2 強膜曲率を用いた眼底形状解析
III 前眼部画像診断
第4章 病的近視の合併病変の画像診断と治療
I 病的近視の黄斑部病変
A 総論と進行過程
B lacquer crackと単純型黄斑部出血
C myopic stretch line
D 近視性脈絡膜新生血管
E 近視性網膜脈絡膜萎縮
F 近視性牽引黄斑症
G 黄斑円孔網膜剥離
II 緑内障,近視性視神経症
A 病的近視の緑内障
B 病的近視の視神経周囲構造異常
1 くも膜下腔拡大,後天ピット形成,ICC
2 強度近視眼の強膜変形と網膜神経線維障害
III 後部ぶどう腫と関連病態
A Curtin分類と,Optos+MRIの新分類
B 傾斜乳頭症候群
第5章 病的近視診療に必要なその他の知識
I 病的近視の眼位異常
II 固定内斜視に対する手術
III 病的近視に対する白内障手術
IV 病的近視に対する有水晶体眼内レンズ
V 病的近視のQOL
和文索引
欧文・数字索引