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書名

今すぐ始めたい 婦人科がん領域における緩和医療の実践

筆頭著者

鈴木 直・他編

出版社名

金原出版

ISBNコード

ISBN978-4-307-30130-5

発行年

2017年4月

判型 / 頁数

B5判 / 352頁

分類

臨床医学系/がん治療・緩和ケア

価格

定価7,040円(本体6,400円 税10%)

内容

緩患者の苦痛緩和のために、がん治療の早期から提供される必要がある緩和ケア。なかでも婦人科がん(子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん)は、妊孕性や女性ならではの感情などに大きく関わる特殊な領域といえる。本書は婦人科がんにおける緩和医療の役割や緩和ケアの実践について、婦人科がん治療医と緩和ケア医が共同で執筆。臨床現場に則したケースレポートも収載している。婦人科がんに携わる医療スタッフに役立つ一冊。

目次

◆第1章 総論
◇婦人科がんと緩和医療
1.婦人科医の立場から
2.緩和ケア医の立場から
◆第2章 各論(症状)
◇婦人科がんの基礎知識
3.婦人科がんの診断と治療
4.婦人科がん治療後の合併症
5.婦人科がんと再発・再燃
◇各症状への対応
6.痛み:侵害受容性疼痛
7.痛み:神経障害性疼痛
8.だるさ
9.リンパ浮腫
10.悪性消化管閉塞
11.腹 水
12.胸水,呼吸困難
13.血栓症
14.瘻孔
15.褥瘡
16.脊髄圧迫
17.適応障害
18.せん妄
19.スピリチュアル・ペイン

◆第3章 各論(治療)
20.がん悪液質と代謝制御
21.輸液療法
22.ギアチェンジ(バッドニュース)
23.食について
24.緩和医療としてのインターベンショナルラジオロジー
25.放射線治療
26.緩和的化学療法
27.オピオイドスイッチング
28.鎮痛補助薬
29.神経ブロック
30.鎮静
31.漢方療法
32.補完代替療法

◆第4章 症例呈示
1.尿管子宮内膜症との鑑別を要し,疼痛緩和に苦慮した後腹膜平滑筋肉腫の1例
2.在宅療養への移行に際し,経済的・家庭的問題に直面した若年の子宮頸がんの1例
3.高カルシウム血症の治療に苦慮した進行卵巣がんの1例
4.悪性腸腰筋症候群を呈した子宮頸がんⅣB期の1例
5.大学病院で行う緩和医療-全人的ケアの重要性を再確認した子宮頸がんの1例

◆COLUMN
1.緩和医療における臨床試験の現状
2.緩和ケアチームと婦人科がん
3.Rapid onset opioid(ROO)
4.上大静脈症候群
5.大学病院における緩和ケアの現状と展望
6.地域連携に関して
7.婦人科領域の在宅がん緩和ケアの実際
8.ホスピス・緩和ケア病棟
9.「婦人科腫瘍の緩和医療を考える会」