書名 |
ケースで学ぶ 認知症ケアの倫理と法 |
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筆頭著者 |
松田 純・他編 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-525-50611-7 |
発行年 |
2017年3月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 159頁 |
分類 |
臨床医学系/精神神経科学/精神医学 |
価格 |
定価2,200円(本体2,000円 税10%) |
本書は,在宅医療と介護の現場で発生している認知症に関するさまざまな倫理的・法的な問題を取り上げ,ケーススタディの形で考察する.患者やその家族への対応,多職種との連携や在宅医療における留意点の解説といったノウハウにとどまらず,倫理的・法的な根拠に基づいた,困ったときの“考え方”を提案する書籍となっている.
序論
1. 認知症の医学
2. 認知症ケアの倫理と法
ケーススタディ
Case1 認知症の症状が現れている高齢者が主治医に「大丈夫だ」と言われたとき
Case2 若年性認知症と診断された夫への告知に悩む妻
Case3 相談者にMCI(軽度認知障害)の疑いがあるとき
Case4 自宅介護か施設介護か,家族間で療養場所の希望が異なるとき
Case5 介護されている母親のあざを見つけたとき
Case6 認知症高齢者にGPS端末をつけるように言われたとき
Case7 母親の退院先をめぐって精神障がい者の娘と意見が対立したとき
Case8 高齢者住宅での不適切なサービスの提供に気づいたとき
Case9 ショートステイ中に男性の入所者に添い寝する女性
Case10 介護老人保健施設でリハビリテーションが実施できないとき
Case11 施設長が夜中に動きまわる入居者に鎮静薬を処方するようせまったとき
Case12 頭痛薬連用を避けるために薬局に販売自粛を依頼するとき
Case13 入院中の認知症高齢者の食事が進まないとき
Case14 事前指示で何もしない方針の認知症患者が治療を望んだとき
Case15 自動車運転をやめようとしない認知症高齢者について相談されたとき
Case16 認知症高齢者が違法行為(万引き)をくり返すとき
Case17 認知症高齢者の家族による財産の使い込みに気づいたとき
Case18 看護学生が実習の様子をSNSに書き込みをしたとき
Case19 介護実習施設から利用者の個人情報の開示を制限されたとき
コラム
・認知症カフェとは何か
・認知症高齢者の社会参画
・声の倫理性―認知症の人とのよりよいコミュニケーションのために
・認知症高齢者の徘徊による事故と家族の責任
・認知症高齢者の徘徊による事故と施設の責任
・認知症ケアと精神医療
・サービス付高齢者向け住宅
・やさしい気遣いもほどほどに
・事前指示
・認知症の人が最期のお別れを告げるとき
・認知症高齢者の自動車運転に対する法的措置
・認知症高齢者の情報を共有(取得)するために
・成年後見利用促進法・成年後見事務円滑化法の制定
・プライバシー・守秘義務・個人情報保護法制