書名 |
心房細動 ホットバルーン カテーテルアブレーション |
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筆頭著者 |
佐竹修太郎・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-7653-1703-0 |
発行年 |
2017年4月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 148頁 |
分類 |
臨床医学系/循環器内科 |
価格 |
定価8,140円(本体7,400円 税10%) |
心房細動を安全に、短時間で、柔軟に根治する!
生理食塩水をいれたバルーンを高周波電流で加温し、約60℃に上昇したバルーンの表面を心筋に接触させることで、静脈入口部の病変部を一括して温熱壊死させるのがホットバルーン・アブレーションである。定まったバルーン半径に適応する肺静脈にしか適応できないクライオバルーンとは異なり、柔軟な素材で出来ているホットバルーンは、様々な形をした患者の肺静脈入口部に対し、それに沿って変形するように挿入することで適合する対応力をもっている。
本書は、基本的な使い方から、初心者にはわかりにくい、リッジの発達した静脈入口部へのバルーンの挿入の仕方まで、多くの写真を用い分かりやすく示した。
I部 心房細動の機序と治療法
1. 心房細動の発生機序
2. 心房細動の保存的治療
3. 心房細動の薬物療法
4. 心房細動の根治療法
5. ホットバルーン・アブレーション
6. クライオバルーン・アブレーションとの比較
7. 動物実験
II部 ホットバルーンカテーテルの実施
1. ホットバルーン・アブレーションの原理
2. 心房中隔穿刺とガイドシース:トレワルツの挿入
3. ガイドシース(トレワルツ)へのバルーンカテーテルの挿入
4. 肺静脈隔離(Pulmonary Vein Isolation)
III部 臨床例
症例1. 一般的な症例における心房細動ホットバルーン・アブレーションの手順
1. 事前の検査
2. 心房細動ホットバルーン・アブレーション
3. アブレーション後のPV電位と左心房電位
症例2 肺静脈口が拡大し、PVからLAの移行が緩やかな症例
症例3 発達した左右上肺静脈が鋭角的に交差している症例
症例4 LSPVと左心耳間のリッジは発達せず、LIPV口とRIPV口の周囲リッジが発達した例
症例5. LSPV口周囲のリッジが発達している場合
症例6. LSPV本幹が扇型を呈している症例
症例7. PV径が拡大して左心耳との間のリッジが発達
症例8.ガイドワイアーの肺静脈分枝へ挿入部位を変更することによりPV隔離に成功した例
症例9. 肺静脈破格の症例
IV部 アブレーションの戦略・合併症・応用
1.BOX Isolation
2.大静脈間領域ブロックライン
3. 合併症を防ぐ手段
4. ホットバルーンの応用