書名 |
パーキンソン病 発症機序に基づく治療 |
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筆頭著者 |
水野美邦・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-498-22880-1 |
発行年 |
2017年3月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 300頁 |
分類 |
臨床医学系/脳神経・神経内科学 |
価格 |
定価3,740円(本体3,400円 税10%) |

パーキンソン病治療で最優先されるべきなのはL-ドーパである.豊富な自験例の紹介,治療の考え方,文献レビューまで.約半世紀にわたる貴重な診療体験を凝縮した一冊.

目 次
1.自験498例の長期成績
はじめに
方法
1 パーキンソン病の診断
2 初診時の対応
3 薬物治療の原則
4 運動症状に対する薬物治療の原則
A.L?ドーパ製剤
B.ドパミンアゴニスト
C.塩酸セレギリン
D.抗コリン薬
E.エンタカポン
F.ゾニサミド
G.イストラデフィリン
H.アマンタジン塩酸塩
I.ドプスR
5 非運動症状に対する治療
A.自律神経症状
B.感覚障害
C.睡眠障害
D.覚醒障害
E.不安状態
F.鬱状態
G.疲労
H.行動抑制障害
I.精神症状
J.認知症
6 各症状の半定量的解析
7 推計学的検討
結果
1 総数
2 多変量解析の結果
A.Hoehn & Yahr重症度
B.調査時の振戦,固縮,動作緩慢,歩行障害,後方突進
C.調査時のウェアリングオフ,ジスキネジア
D.すくみ足,幻覚,認知症
3 発症からの年数別解析
A.症例数,男女比,経過年数
B.初発症状
C.Hoehn & Yahr重症度
D.L?ドーパ使用量
E.L?ドーパ製剤を服用していなかった症例
F.ドパミンアゴニストの使用量
G.L?ドーパ製剤,ドパミンアゴニスト以外の抗パーキンソン病の服用者
H.調査時点での各症状
I.動作緩慢,歩行障害,後方突進についての発症年度別の重症度
J.ウェアリングオフ,ジスキネジア,すくみ足,幻覚,認知症
K.ウェアリングオフ,ジスキネジアの発症からの年数別の重症度
4 発症年齢別解析
A.発症年齢別症例数
B.発症年齢別初発症状
C.発症年齢別Hoehn & Yahr重症度
D.発症年齢別L?ドーパの投与量,投与回数
E.発症年齢別ドパミンアゴニストの使用状況
F.発症年齢別L?ドーパ,ドパミンアゴニスト以外の併用薬の使用状況
G.発症年齢別各症状の出現頻度と各症状の重症度
H.発症年齢別動作緩慢,歩行障害,後方突進の重症度分布
I.発症年齢別に見たウェアリングオフとジスキネジア
J.発症年齢別にみたすくみ足,幻覚,認知症
考察
まとめ
文献
2.発症機序に基づく治療の進め方
運動症状に対する治療の進め方
1 治療の進め方基本
2 不安の解消
3 パーキンソン病の原因
4 初期の治療,何を使うか
5 L?ドーパ製剤の用量
6 L?ドーパ製剤の飲み方の変更―食前投与
7 MAOB阻害薬またはドパミンアゴニストで治療を始める場合
8 それ以外の薬物で治療を始める場合
9 L?ドーパの効果不十分
10 ウェアリングオフとジスキネジアの発現機序
11 ウェアリングオフの治療: L?ドーパ製剤の頻回投与
12 ウェアリングオフの治療: 他の薬物を併用する場合
13 ジスキネジアが出た場合の処置
14 すくみ足が出た場合の対応
非運動症状に対する治療の進め方
1 自律神経症状
A.便秘
B.夜間頻尿
C.性機能
D.起立性低血圧・低血圧
E.食餌性低血圧
F.むくみ
G.発汗
2 感覚障害
A.嗅覚障害
B.痛み・しびれ
3 睡眠障害
A.入眠障害,中途覚醒
B.むずむず脚症候群
C.REM睡眠行動障害(RBD)
D.睡眠時無呼吸
4 覚醒障害
5 不安状態
6 鬱状態
7 疲労
8 行動抑制障害
A.病的賭博
B.病的買い物
C.病的食欲亢進
D.性欲亢進
E.薬物濫用
F.punding
9 精神症状
A.幻覚
B.妄想
C.興奮・乱暴行為・錯乱・精神症
10 認知症
日常生活での注意
3.パーキンソン病治療薬の現状
L?ドーパ
抗コリン薬
モノアミン酸化酵素B阻害薬
ドパミンアゴニスト
アマンタジン塩酸塩
カテコール?O?メチル転移酵素阻害薬
まとめ
索引