急性期のファーストタッチから予防まで循環器に必要な薬とその使い方を，エビデンスに基づいて判り易く解説．対象疾患の病態，歴史的背景，処方のコツにも踏み込んだ書．

目　次


I　リスク管理

A．高血圧
　1　高血圧総論勝谷友宏
　　1．わが国の高血圧の現状と課題
　　2．家庭血圧測定の重要性
　　3．降圧目標をめぐる最近の話題
　　4．総論としての降圧薬の使い分け
　2　薬剤各論勝谷友宏
　　1．Ca拮抗薬
　　2．ACE阻害薬・ARB
　　3．利尿薬
　　4．β遮断薬
　　5．α遮断薬，アルドステロン拮抗薬およびその他の薬剤
B．脂質異常症
　1　脂質異常症総論荒井秀典
　　1．脂質異常症の疫学，社会背景について
　　2．治療における投薬の組み立て方
　　3．一次予防のための脂質管理
　　4．二次予防のための脂質管理
　　5．脂質管理におけるnon HDLコレステロールの有用性
　　6．高トリグリセライド血症
　　7．低HDLコレステロール血症
　2　薬剤各論荒井秀典
　　1．HMG-CoA還元酵素阻害薬（スタチン）
　　2．フィブラート
　　3．ニコチン酸
　　4．プロブコール
　　5．レジン
　　6．n-3系不飽和脂肪酸（エイコサペントエン酸，ドコサヘキサエン酸）
　　7．エゼチミブ
　　8．PCSK9阻害薬
C．糖尿病
　1　糖尿病総論中村嘉夫
　　1．糖尿病と冠動脈疾患
　　2．心血管イベント予防を目指した血糖コントロール
　　3．糖尿病以外の動脈硬化リスクファクターの管理
　2　薬剤各論下田平眞生子，中村嘉夫
　　1．スルホニル尿素（SU）薬
　　2．速効型インスリン分泌促進薬（グリニド薬）
　　3．DPP-4阻害薬
　　4．ビグアナイド薬
　　5．チアゾリジン薬
　　6．α-グルコシダーゼ阻害薬
　　7．SGLT2阻害薬
D．禁煙
　1　禁煙総論飯田真美，早川由香
　　1．喫煙の生体影響と疫学　社会背景
　　2．治療における投薬の組み立て方
　　3．禁煙外来の仕組み
　2　薬剤各論早川由香，飯田真美
　　1．ニコチン（ニコチネルR TTSR）
　　2．バレニクリン（チャンピックスR）
　　3．Bupropion，Cytisine81

II　慢性期疾患別

A．狭心症
　1　狭心症総論坂田泰彦
　　1．狭心症の疫学
　　2．虚血性心疾患の社会背景・病理学的背景の変容を考慮した二次予防
　　3．狭心症における二次予防：神経体液性因子の管理
　　4．狭心症における二次予防：狭心症における投薬の組み立て方
　2　硝酸薬，カルシウム拮抗薬，β遮断薬樋口義治
　　1．硝酸薬
　　2．カルシウム拮抗薬
　　3．β遮断薬
　3　抗血小板薬とその変遷築山義朗，新家俊郎
B．慢性心不全
　1　慢性心不全総論佐藤幸人
　2　ACE阻害薬，ARB佐藤幸人
　3　β遮断薬佐藤幸人
　4　ループ利尿薬，トルバプタン柴　昌行
　5　抗アルドステロン薬小笹寧子
　6　ジギタリス小笹寧子
◆トピックス
　　　 LCZ696桑原宏一郎，木村　剛
　　　 Ivabradine桑原宏一郎，木村　剛
C．不整脈
　【慢性心房細動】
　　1　慢性心房細動総論八木直治，山下武志
　　2　リズムコントロール，レートコントロール八木直治，山下武志
　　3　ワルファリン，DOAC赤尾昌治
　【発作性心房細動】
　　4　発作性心房細動総論水上　暁，鈴木　誠
　　5　β遮断薬，Ca拮抗薬，?群抗不整脈薬水上　暁，鈴木　誠
　【発作性上室性頻拍】
　　6　発作性上室性頻拍総論水上　暁，鈴木　誠
　　7　房室結節抑制薬（Ca拮抗薬，ATP）水上　暁，鈴木　誠
D．肺高血圧
　　1　肺高血圧症総論江本憲昭
　　2　プロスタグランジン，抗エンドセリン，PDE-5阻害薬江本憲昭
E．閉塞性動脈硬化症
　1　閉塞性動脈硬化症総論佐賀俊介，福原　怜
　2　抗血小板薬佐賀俊介，福原　怜

III　緊急疾患

A．急性心筋梗塞
　1　急性心筋梗塞総論西本裕二
　2　ヘパリン，抗血小板薬，硝酸薬西本裕二
B．急性心不全
　1　急性心不全総論加藤貴雄
　2　血管拡張薬加藤貴雄
　3　強心薬長央和也
　◆トピックス
　　　 リラキシン佐藤直樹
C．致死性心室性不整脈
　1　致死性心室性不整脈総論中島健三郎，野田　崇
　2　アミオダロン，ニフェカラント，ソタロール，ランジオロール中島健三郎，野田　崇
D．急性肺血栓塞栓症
　1　急性肺血栓塞栓症総論土肥　薫，山田典一
　2　薬剤各論土肥　薫，山田典一
E．大動脈解離
　1　大動脈解離総論小林泰士，当麻正直
　2　急性期薬剤，慢性期薬剤小林泰士，当麻正直


索引