書名 |
終末期の苦痛がなくならない時,何が選択できるのか? ―苦痛緩和のための鎮静〔セデーション〕 |
---|---|
筆頭著者 |
森田達也・著 |
出版社名 |
|
ISBNコード |
ISBN978-4-260-02831-8 |
発行年 |
2017年2月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 192頁 |
分類 |
臨床医学系/がん治療・緩和ケア |
価格 |
定価3,080円(本体2,800円 税10%) |
![内容](/images/komidashi_naiyo.gif)
終末期の苦痛に対応する手段には何があるのか。眠ることでしか苦痛を緩和できないとしたら、私たちは何を選択できるのか。手段としての鎮静の是非を考える時、その問いは「よい最期をどのように考えるのか」という議論に帰着する。
鎮静の研究論文を世界に発信してきた著者が、鎮静を多方面から捉え、臨床での実感を交えながら解説する、鎮静を深く知るための書。
![目次](/images/komidashi_mokuji.gif)
Prologue これは通常の治療なのか? 鎮静なのか? 安楽死なのか?
-現場のもやもや
Part 1 鎮静を議論する上で知っておくべきこと
Chapter 1 いまのところのまあまあコンセンサスがある鎮静の定義
Chapter 2 鎮静の歴史的経緯-大枠をつかむ
Chapter 3 鎮静を議論する上で知っておきたい基盤となる知識1:
倫理原則
Chapter 4 鎮静を議論する上で知っておきたい基盤となる知識2:
鎮静は死を早めるのか?
Chapter 5 鎮静を議論する上で知っておきたい基盤となる知識3:
日本と世界の現状
Chapter 6 鎮静を議論する上で知っておきたい基盤となる知識4:
現象学の考え方-そもそも真実はあるのか?
Part 2 考察 発展的に議論する
Chapter 7 臨床医学がするべきこと1:
鎮静を考える前に
「誰が行っても及第点のとれる苦痛の緩和方法」を標準化せよ
Chapter 8 臨床医学がするべきこと2:
「鎮静」を実施する時の方法を標準化せよ
Chapter 9 倫理・法学・臨床家がするべきこと1:
はっきりとしたシロとはっきりとしたクロは明確にせよ
Chapter 10 倫理・法学・臨床家がするべきこと2:
グレーゾーンでの意思決定の仕方のひな形を作れ
Chapter 11 基礎医学がするべきこと:
死亡直前の苦痛の体験を科学的に解き明かせ
Chapter 12 日本人みんなが考えるべきこと:
どういう最期の迎え方がいいのか? を真剣に考えよう
Epilogue 現場のもやもやをすっきりさせる
-最初の事例に立ち返る
安楽死・自殺幇助・自殺・持続的深い鎮静についての筆者個人の考え
索引