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書名

片麻痺の人のためのリハビリガイド ―感じることで動きが生まれる

筆頭著者

中里瑠美子・著

出版社名

協同医書出版社

ISBNコード

ISBN978-4-7639-2141-3

発行年

2017年2月

判型 / 頁数

B5判 / 112頁

分類

臨床医学系/リハビリテーション医学(医師対象)

価格

定価2,420円(本体2,200円 税10%)

内容

「麻痺を治したい」と願う人のためのリハビリテーションの方向性を示す.片麻痺という状態についてわかりやすく説明し、患者さん自身でも行える訓練を提案する.

目次

第1章 脳卒中になる前の、脳とからだの関係性〜リハビリテーションの目標地点
自由に動けるとはどういうことなのでしょうか
・私たちはいつも「からだの声」を聴いています
・からだと脳はひとつながりの「システム」です
・「身体感覚」というからだの声が,自分の状態や外の世界を教えてくれます
・「注意」の力が,その時その場の意図を適切に実現させます
・脳のリハーサル(予測)は本番さながらです
・脳も,それ自体がシステムです
・からだもまた,システムです
・脳の中にも「からだ」があります
・「言葉」は感覚や動きともつながっています
・多様な感覚は一つになり,一つの感覚は多様に広がります
・道具はからだから脳に入り,からだは道具の先まで広がります
脳はいつでも「学習」しています
・日々学習,日々アップデートです〜良いことばかりとは限らない
・学習を左右するのは意識の向け方です〜「志向性」が大事
・脳は「痛み」も学習します〜からだの声を聴き間違えることも
・脳で創られる情報は,とってもプライベート〜「私」であること

第2章 脳卒中で傷ついた,脳とからだの関係性〜リハビリテーションで考慮すべきこと
傷ついた脳が脳自身を守るための戦略〜ネットワークの応急手当とその影響
・生きるための,機能の停止〜こちらが傷つけばあちらも停滞
・「させない」ことは二の次〜自然に強まる「反射」の動き
・脳の学習方針は「楽」で「手っ取り早い」こと〜「私」にとっては都合が悪い

第3章 片麻痺のリハビリテーションの基本ルール
感じることが自分にとって都合の良い動きを創ります
・患者さんに守っていただきたい,ささやかなルール
・ご家族に協力していただきたい,いくつかのこと

第4章 生活の中でできること〜思い通りに動くからだを創るために
自分でできる練習の提案
 STEP 1 からだ全体の点検をしてみましょう
 STEP 2 歩くための準備をしましょう〜動きの基礎を創るために
  練習1:仰向けに寝た状態で,できること
  練習2:座った状態で,できること
 STEP 3 手(上肢)を使う準備をしましょう〜自分の手を取り戻すために
  練習1:手のイメージを創りましょう
  練習2:手の存在感を感じましょう
  練習3:何かを触って, それを感じてみましょう
  練習4:関節を動かして, 動きを感じてみましょう
自分の文化としてのからだの動き