書籍検索結果 詳細表示

書名

腱移行手術による麻痺手の再建とその応用 ―頸損麻痺レベル別99手におよぶ機能再建術

筆頭著者

橋爪長三・著(特定医療法人新生病院名誉院長)

出版社名

三和書籍

ISBNコード

ISBN978-4-86251-193-5

発行年

2016年4月

判型 / 頁数

B5判 / 206頁

分類

臨床医学系/整形外科学

価格

定価9,900円(本体9,000円 税10%)

内容

本書は、著者が12年間にわたりハンセン病患者の治療に従事してきた経験と知識と技術のすべてが詰まった貴重な一冊です。また、他ではあまり見られない腱移行術の具体例を挙げて説明しているのが本書の特徴です。これから、治療、研究に携わる若い医師たちにもお勧めです。

目次

第1章
総論ならびに機能再建がおこなわれた対象疾患
第1節 腱移行術の定義
第2節 解剖
第3節 診察のポイント
第4節 手術のポイント
第2章
麻痺の分類と手術術式
第1 節 末梢神経麻痺の分類
1)はじめに 2)上肢末梢神経麻痺の分類 3)腱移行術を行う前に考慮しなければならないこと
第2節 麻痺型と手術の計画
第3章
末梢神経障害、筋の外傷、麻痺性疾患あるいは頸髄損傷による麻痺手の再建について
第1 節 はじめに
第2 節 麻痺型と実際の手術計画
1)末梢神経障害による麻痺手 低位正中神経麻痺に対する手術
手根管症候群および腱、神経損傷
A)手根管開放術 B)母指対立再建術:(手根管症候群の場合)
a)Camitz 法(長掌筋を力源とする方法)b)Camitz 変法 c)環指浅指屈筋を力源とする方法 d)小指伸筋を力源とする方法
2)低位尺骨神経麻痺に対する手術
A)鈎爪変形に対する矯正 a)lasso 法 b)Brand 法 c)Fowler 法 B)Neviaser 法(示指尺側変位の矯正) C)母指内転再建
3)正中、尺骨神経低位麻痺合併例に対する手術―
A) 肘部管症候群+手根管症候群合併例 B) 外傷による正中、尺骨神経、手指屈筋腱損傷の場合
4)低位橈骨神経麻痺あるいは後骨間神経麻痺
5)高位正中神経麻痺、前骨間神経麻痺
A)前骨間神経麻痺(a)神経剥離(b)腱移行術 B)高位正中神経麻痺
6)高位尺骨神経麻痺
7)高位橈骨神経麻痺
8)高位橈骨神経麻痺と肘部管症候群の合併例—再手術例の検討
(2)ハンセン病による麻痺手 (3)ポリオによる麻痺手
症例1:46 歳、女性、ポリオによる右麻痺手(右正中神経低位麻痺に相当)症例2:29 歳、女性、ポリオによる左麻痺手(左正中、尺骨神経低位麻痺に相当)症例3:29 歳、女性、ポリオによる右麻痺手(正中、尺骨神経低位麻痺に相当)vii 症例4:22 歳、男性、ポリオによる右麻痺手(右正中、尺骨、橈骨神経高位麻痺、手指拘縮高度)(4)分娩麻痺 症例1:13 歳、男児、右分娩麻痺(手関節、手指拘縮高度) 症例2:12 歳、女児、左分娩麻痺 症例3:11 歳、男児、左分娩麻痺(左肘屈曲不能、下垂手、前腕回外不能)(5)頸椎症性神経根症 症例1:47 歳、男性、印刷会社勤務、左下垂手(橈骨神経高位麻痺に相当)症例2:40 歳、男性、配管業(右橈骨神経低位麻痺、正中、尺骨神経高位不全麻痺に相当)(6)神経内科疾患
1)平山病による麻痺手(若年性一側上肢筋萎縮症)
2)シャルコ・マリー・トウス病(Charcot-Marie-Tooth Disease)
3)ギラン・バレ-症候群(Guillain-Barré Syndrome)橈骨神経低位麻痺、正中、尺骨神経高位麻痺の合併例)
4)顔面、肩甲、上肢型筋ジストロフィ―
(7)重度外傷後後遺症
症例1:右手指切断、拘縮(低位正中神経麻痺に相当)症例2:24 歳、男性、右手部亜切断による重度損傷手(右橈骨神経低位麻痺、正中、尺骨神経麻痺に相当)
(8)頸髄損傷による麻痺手
1)手術分類と術前準備
A)分類 Zancolli による分類 B)手術の時期 C)手術の順序 D)麻酔
2)手術手技
A)1-A:手術適応なし B)1-B(C5-6)に対する手術C)2-A(C5-6)に対する手術D)2-B:Ⅰ(C6-7)に対する手術E)2-B:Ⅱ(C6-7)に対する手術viii
F)2-B:Ⅲ(C6-7)に対する手術 G)3-A(C7-8)に対する手術 H)3-B(C7-8)に対する手術 I )4-A(C8-T1)に対する手術 J)4-B:Ⅰ(C8-T1)に対する手術 K)4-B:Ⅱ(C8-T1)に対する手術術後成績
後記