書名 |
組みひも・作業療法への適用法 ―治療・援助・評価の手引き |
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筆頭著者 |
遠藤てる・編著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-7639-2110-9 |
発行年 |
2003年11月 |
判型 / 頁数 |
A4変型判 / 118頁 |
分類 |
リハビリテーション/作業療法 |
価格 |
定価3,850円(本体3,500円 税10%) |
障害をもつ人が抱える問題を解決・改善するために作業療法士は「作業」を治療的手段として用いる.そのためには,障害の機能的要素,作業の活動分析的要素を把握し,個々の対象者の状態に合わせて導入・設定・アレンジすることができなければならない.
本書ではその作業活動として,さまざまな利点を持つ「組みひも」を取り上げている.手工芸の構造(道具-材料-工程)からみた組みひもの特徴,どのような対象者に適用することができるのか(組みひも作業検査),どのように適用し適切に難易度を設定していくのか(道具,材料,組み方,教授法,代償法など)を詳述し,基本的な組み方の手順図(片手での組み方も含む),具体的な症例の提示など,初めて組みひもを治療的に用いようという若い作業療法士にも理解・利用しやすいように丁寧に解説している.
臨床での実践に大いに活用してほしい一冊である.
第1章 手工芸の構造と作業療法
1.手工芸の「構造」と作業療法
2.手工芸の構造の持つ意味
3.手工芸の構造からみた「作品を作る」ことの目的と意味
4.作業種目の選択と,手工芸の構造
第2章 「組みひも」とは
1.道具
2.材料
3.作業工程
4.組み方のバリエーション-片手でも組めるいろいろな組み方-
第3章 作業療法への治療的適用
1.組みひも作業の特徴-作業療法の活動として選択するために-
2.作業療法の目的としてどのように使えるか
第4章 作業療法への導入と治療・援助方法
1.作業を開始する前に
2.教授法と代償法
3.作業の段階づけ
4.作製者の力と段階づけ
5.援助上の留意点
第5章 症 例
1.右片麻痺のある人-上肢機能(両手動作)の回復,高次脳機能障害の改善,障害の受け入れへのアプローチ-
2.左片麻痺のある人
3.手指の巧緻性低下がある人
4.全身に筋力低下のある人
5.高次脳機能障害のある人
6.視覚障害のある人
文 献
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