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書名

髄液検査技術教本 ≪JAMT技術教本シリーズ≫

筆頭著者

日本臨床衛生検査技師会・監修

出版社名

丸善出版

ISBNコード

ISBN978-4-621-08934-7

発行年

2015年7月

判型 / 頁数

A4判 / 114頁

分類

医療技術/臨床検査

価格

定価4,070円(本体3,700円 税10%)

内容

日本臨床衛生検査技師会(JAMT)が編集母体となり、臨床検査技師が行う標準的業務に必要な実務知識を提供する約30冊のシリーズ。同技師会が独自に販売していた教本をベースとする改訂新版で、技師の業務進出に応じて当該分野の標準的な知識・手技・手法などを提供できるシリーズ。 髄液(脳脊髄液)とは、脳室・くも膜下腔・脊椎管内を満たして循環する液のことをいう。髄液は中枢神経に直接接するため神経系の様々な病態を反映し、画像診断技術が発展した今でも不可欠な検査法。本書はさらなるスタンダード書籍をめざし、『髄液検査法2002』に新しい知見・検査を加え、今後の国内の標準化を視野に入れた構成。 写真と図解により、ひと目で手技や操作がよくわかることに加え、アトラス章では、典型的細胞像から希症例まで豊富な症例画像を掲載。日常の検査で遭遇する疑問やポイントがわかりやすくまとまっているのも本書の特徴。

目次

1章 髄液検査の進め方

2章 髄液検査法解説
 2.1 脳脊髄液概論
 2.2 疾患と検査の進め方

3章 髄液検査法
 3.1 髄液の採取・取扱い・肉眼的観察
 3.2 髄液細胞の観察
 3.3 臨床化学検査
 3.4 微生物学検査
 3.5 その他の髄液検査

4章 疾患と髄液細胞所見
 4.1 中枢神経系感染症
 4.2 無菌性髄膜反応
 4.3 腫瘍性疾患
 4.4 各種中枢神経系疾患における髄液所見の比較
 4.5 その他の病態と髄液細胞所見
 4.6 医原性細胞(髄液採取時の混入)

5章 髄液細胞アトラス
索引

■Q&A, 検査室ノート一覧
【Q&A】
髄膜刺激徴候とは?/細胞変性の著しい検体が提出された場合は,どのように対応すればよいか?/フィブリンが析出していた検体の場合は,どのように対応すればよいか?/赤血球が多い検体での検査実施について注意することは?/髄液検体が1本のみで提出されたら?/髄液の微生物学検査ではなぜ低温(冷蔵)保存をしてはいけないのか?/キサントクロミーとはどの程度の着色状態から判断するのか?/黄色以外のキサントクロミーとは?/新生児のキサントクロミーの要因は?/血性髄液の鑑別方法は?/高度の血液混入髄液では検査は何もできないのか?/マイクロピペット法で行う理由は?/プラスチック(ポリプロピレン)製の試験管を用いる理由は?/細胞数が著しく増加した髄液への対処法は?/血液混入髄液に対する髄液細胞補正は必要か?/白血病細胞の疑いがある異型細胞を認めたときの報告は?/単球がSamson液によく染まる理由は?/標本は,細胞数が何個から作製したらよいか?/作製した標本がきれいに見られず分類できない場合は?/標本中の細胞が壊れてしまう理由は?/血性髄液の標本作製はどのようにすればよいか?/脳室穿刺(脳室ドレナージ)髄液の蛋白濃度が腰椎穿刺髄液より低いのはなぜか?/グロブリン反応(Pandy反応,Nonne-Apelt反応),トリプトファン反応の臨床的意義が低いのはなぜか?/髄液中のIgGは汎用機で血清IgGと同様に測定可能か?/ Gram染色がきちんと染まっているかはどう判断する?/鏡検時にピントが合っているか判断するには?/Gram染色はどれくらいの視野を見る?/Gram染色における細胞および細菌の量的表示は?
【検査室ノート】
白血球の種類/中枢神経系白血病にはどのような白血病が多いのか/髄液圧と頭蓋内圧/Queckenstedt試験/日光微塵/算定法のポイント/「単核球」と「多形核球」について/異型細胞の取扱い/計算盤の特性/反応性リンパ球(reactive lymphocytes/細胞分類の工夫/髄液細胞の保存/自動血球分析装置による検査/標本作製のポイント/Donnanの膜平衡/4大認知症/ Aβオリゴマーと,その性質/無菌性髄膜炎(aspetic meningitis)/細菌性髄膜炎に対するワクチン接種/墨汁法によるクリプトコッカス菌体検出/計算盤上での腫瘍細胞検出のための留意点/細胞塗抹標本上の一般的な腫瘍細胞形態/髄液細胞塗抹標本上の白血病細胞,悪性リンパ腫細胞検出のための留意点