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書名

3Dプリンター×テーラーメイド医療 実践股関節手術

筆頭著者

中田活也・他編著

出版社名

金芳堂

ISBNコード

ISBN978-4-7653-1693-4

発行年

2016年11月

判型 / 頁数

B5判 / 176頁

分類

臨床医学系/整形外科学

価格

定価10,780円(本体9,800円 税10%)

内容

本書は股関節手術分野における3Dプリンターの実践的な活用法を示したものである。
3Dプリンターの基礎的な知識から、実物大骨モデル・患者個別手術テンプレート(PST)を作成するためのソフトウェアの使い方、出力のため3Dプリンタ運用をどう運用したらよいのか(院内生産か外部発注か)、どのように骨モデルやPSTを運用するのかについて、実際の手術をする上での注意点を示した。
とくに本書で紹介する3Dプリンターで作成したPSTは、適応範囲の広さと柔軟性、初期導入と維持費用の低くさ、導入施設を限定しない高い利用可能性、簡便な操作性、保管スペースの節約、インプラントの種類を限定しない汎用性、使用方法の簡便性、手術精度の向上などその期待される費用対効果は極めて高いと考えられ、今後の整形外科のテーラーメイド医療化に欠かせない技術である。
人工股関節全置換術に限らず、さまざまな骨切り術や回転移動術といった高度な手術の精度を高めようとする整形外科医におすすめする

目次

I部 股関節手術における3Dプリンタの意義
1. 3Dプリンターとは:種類とその制約(尾田雅文)
 1.1 3次元造形方法と3D プリンターの特徴
 1.2 各種造形法
 1.3 3Dプリンターの今後の展望
2. 3Dプリンターで作れるものとメリット
 2.1 実物大骨モデル(笹川圭右)
 2.2 人工骨(笹川圭右)
 2.3 インプラント (笹川圭右)
 2.4 実物大骨モデルによる骨形状評価と手術への応用(伊藤英也)
 2.5 患者個別手術テンプレート (PST)(伊藤英也)
3.3Dプリンター製品の作成手順
 3.1 機器(笹川圭右)
 3.2 ソフトウェア(笹川圭右)
 3.3 3Dプリンターによる出力(笹川圭右)
 3.4 外部発注と院内生産(中村祐敬)

II部 人工股関節全置換術への3Dプリンターの活用
4 人工股関節全置換術におけるPST(坂井孝司)
 4.1 THA におけるPST 使用の意義と背景
 4.2 PST 使用による手術の特徴
 4.3 PST の作製
 4.4 PSTの設置精度
 4.5 THA におけるカップ設置用PST
 4.6 表面置換型THA における大腿骨コンポーネント用PST
 4.7 THA におけるステム設置大腿骨頸部骨切り用PST
5 THA寛骨臼コンポーネント(花之内健仁)
 5.1 3D 術前計画によるカップ設置位置決定
 5.2 3D 術前計画に基づいたPST 設計の手順
 5.3 PST によるカップ設置の実際および設置精度
6 THA大腿骨コンポーネント(北田 誠)
 6.1 3D 術前計画によるステムの選択
 6.2 3D 術前計画に基づいたステム用PST 作成手順
 6.3 3D プリンターによるステム用PST の作成
 6.4 PST によるステム設置の実際
7  インフォームド・コンセント(中村祐敬)
 7.1 IC における実物大骨モデルの有用性
 7.2 手術支援のための実体模型を作る際に必要な説明
8  PSTの精度検証の各種方法(中村祐敬)
 8.1 PSTを設置した時の目標設置位置からの誤差
 8.2 骨切りもしくはリーミングなどを行った際の術前計画からの誤差
 8.3 インプラントを設置した後の目標設置位置からの誤差

III部 THA以外での3Dプリンターの活用
9. 寛骨臼回転骨切り術(坂井孝司)
10. 寛骨臼回転移動術(宮坂 大)
11. 大腿骨頭回転骨切り術(岩城 啓好)
12 大腿骨矯正骨切り術併用THA(北田 誠)
13 人工股関節再置換術臼蓋再建における手術シミュレーション(石堂康弘)
14 カップ再置換術における実物大骨モデルの活用(田村 理)
15. カスタムメイドインプラント作成の試み(加畑多文)