書名 |
重症心身障害児(者)医療福祉の誕生 ―その歴史と論点 |
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筆頭著者 |
岡田喜篤・他著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-263-23681-9 |
発行年 |
2016年9月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 248頁 |
分類 |
臨床看護/診療科・疾患/小児看護 |
価格 |
定価3,080円(本体2,800円 税10%) |
重症心身障害児療育の理念・歴史,その特徴や意義,さらには施設設立の経緯や苦難,今後の福祉行政,重症児医療に対する提言などについてまとめた貴重な一冊.
【第1章 重症心身障害児(者)概念の成立前史】
1.医療,教育,福祉の概念と社会的役割について
2.日本の古代からGHQ三原則にいたる福祉観と施策の変遷
3.精神薄弱から知的障害へ,その概念の変遷と課題
【第2章 重症心身障害児(者)福祉の変遷をたどる】
1.はじめに
2.小林提樹氏と島田療育園の誕生
3.全国重症児(者)を守る会の誕生と児・者一貫体制の確立
4.重症児(者)支援の多様化と社会福祉構造改革以後
【第3章 全国重症心身障害児(者)を守る会の結成とあゆみ】
1.はじめに
2.全国重症児(者)を守る会設立の背景
3.全国重症児(者)を守る会結成につながる社会情勢
4.全国重症児(者)を守る会の誕生
5.先駆者の想いと現代福祉の傾向
【第4章 重症心身障害児(者)と障害概念】
1.わが国の障害者基本法にみる障害の概念
2.世界保健機構(WHO)による障害モデル
3.重症児(者)の概念の変遷
4.重症児(者)の英語表記について
5.おわりに
【第5章 重症心身障害児(者)医療・福祉の歴史に忘れてはならない人びと】
1.重症児福祉誕生以前における小林提樹氏の足跡
2.黎明期に奔走し,大きな足跡を残した人びと
3.重症児医療・福祉に努力された人びと
4.小林提樹氏を支えた人びと
5.北浦雅子氏を支えた人びと
【第6章 重症心身障害児(者)の人権・権利思想】
1.はじめに
2.障害者の人権について
3.障害者の権利,尊厳,職員意識について
4.施設における人権問題
5.重症児(者)の権利について
6.おわりに
【第7章 重症心身障害児(者)と自立概念について】
1.重度の障害者の自立に必要な諸要因
2.3つの自立概念について
3.重度の障害者に対する新たな自立概念について
4.新しい自立に向けての支援
【第8章 重症心身障害児(者)への倫理観の重要性】
1.「ケアの倫理学」について
2.障害者に対するケアマネジメントと倫理的課題
3. 倫理観の確率の大切さ
【第9章 重症心身障害児(者)と教育】
1.障害児教育の歩み
2.重症児(者)と教育
3.おわりに─今後の課題など
【第10章 重症心身障害児(者)福祉の変遷から見るわが国の障害児(者)福祉の論点】
1.はじめに
2.重症児概念の混乱について
3.重症児の児・者一貫体制について
4.わが国の福祉体制について─ソーシャルワークへの期待─
5.おわりに