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書名

人体の成り立ちと働き、さらに!健康と病気がよくわかる!! 生命科学ただいま講義中

筆頭著者

岡田安弘・著

出版社名

金芳堂

ISBNコード

ISBN978-4-7653-1677-4

発行年

2016年9月

判型 / 頁数

B5判 / 259頁

分類

医学一般/その他

価格

定価4,290円(本体3,900円 税10%)

内容

「生命とはなにか」を考え,「体の成り立ちと働き・病気」を知る.現代生命科学の問題点が凝縮された1冊

本書は現代生命科学の発展と内容を見据えながら,3部構成で書き下ろした現代人の健康と病気を理解するためのテキストである.
1部では「生命とは何か」,遺伝子や生体膜の問題を中心に生命のからくりを要約.2部では従来の解剖・生理学,即ち身体の各器官の構造,機能,疾患についてそれらの内容と病気,治療との関係を理解しやすく明快な図を多数取り入れて解説.3部では「生命の科学」の歴史の概略を述べ,現代生命科学と現代医療科学の歴史的背景,問題点を論じた.「生命とは何か」を最近の生命科学の進歩から考え,人体の解剖・生理機能・病気をやさしく解説した.
さらに医学・生命科学の歴史をひもとき,現代生命科学・医療から「病み悩む人間の存在」が抜け落ちていることを指摘している.コメディカルだけでなく,健康と病気,生命の問題に興味のある一般の人々にも「体の成り立ちと働き・病気」を理解できる糸口になる書である.

目次

1部 生命とは何だろう
1章 生命の生物学的特徴
2章 生命の誕生と細胞
3章 不思議な細胞膜の働き
4章 遺伝子とは何だろう
 1.遺伝子の成り立ち
 2.遺伝子とDNA
 3.遺伝子の働き
 4.遺伝子からタンパク質へ
5章 代謝とは何だろう―摂取した食べ物は体内でどのように代謝されるのだろう
6章 内部環境の維持と生命―ホメオスタシス(生体の動く恒常性)
7章 ヒトはどのように進化してきたのだろう―バクテリアからヒトへの進化
8章 生命と時間
9章 生命における生と死

2部 体の成り立ちと働き・病気
10章 体の成り立ちの概略
 1.細胞の成り立ち
 2.組織の成り立ち
 3.組織から器官,系の形成へ
11章 身体の支持と動きをつかさどる骨格系と骨格筋
 1.骨格系の成り立ちと働き
 2.人体の骨格の成り立ち
 3.骨格筋
 4.身体の筋
12章 消化器系の成り立ちと働き
 1.消化管の成り立ちと働き
 2.肝臓の成り立ちと働き
 3.膵臓の成り立ちと働き
13章 呼吸器系の成り立ちと働き―肺と呼吸
 1.肺の成り立ち
 2.肺の働き
 3.肺における換気の仕組み
14章 循環系の成り立ちと働き
 1.血液の成り立ちと働き
 2.心臓の成り立ちと働き
 3.末梢循環器系の成り立ち
 4.循環の調節機序
 5.リンパとリンパ管
15章 内分泌 (ホルモン) 系の成り立ちと働き
 1.内分泌系の特性
 2.各種ホルモンの構造と作用
16章 体液の調節と腎臓の働き
17章 脳神経系の成り立ちと働き
 1.神経系の成り立ちと働き
 2.脳と内臓のコントロール
 3.運動を調節する脳―小脳と大脳基底核
 4.大脳新皮質の成り立ちと働き
 5.高次脳神経機能
18章 感覚系の成り立ちと働き
 1.感覚系の成り立ち
 2.体性感覚
 3.内臓感覚
 4.特殊感覚
19章 生殖と発生

3部 生命科学の歴史と展望
20章 生命科学の歴史と展望
 1. 生命に対する素朴な問い
 2. 生命の科学的アプローチの萌芽
 3. 機械論と生気論の論争
 4. 20世紀の生命科学
 5. 21世紀の生命科学の展望―有機体論と生命科学
21章 生命科学の発展と生命倫理
22章 医療・コメディカルの分野で活躍する方々に

【附録】20~21 世紀 医学・生命科学分野に与えられたノーベル賞一覧

Box
 Box 1 iPS 細胞とES 細胞の違い
 Box 2 血圧と血圧の測定
 Box 3 クレアランスと糸球体ろ過量(GFR)
 Box 4 レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系
 Box 5 尿の濃縮機序

病気の話
 ・肝臓の病気
 ・膵臓の病気
 ・肺の病気
 ・心臓の病気
 ・腎臓の病気
 ・脳神経系の病気