最高水準の診療をめざし，臨床現場で本当に必要な情報を凝縮したレジデントのための新たな指標，「グリーンノート」シリーズの糖尿病編．

目　次
Perspective 1
Perspective 〈寺内康夫〉 2
Ⅰ 診療に必要な知識─疫学・病態・診断・検査─ 5
1．疫学・頻度 6
1糖尿病の頻度とその変遷 〈後藤　温〉 6
2年齢・男女差 9
3糖尿病死因の歴史的変遷 12
2．病態生理 14
1インスリン分泌不全とインスリン抵抗性 〈井上英昭〉 14
2インクレチンとグルカゴン 16
3食後高血糖と心血管病 〈吉井大司〉 19
4メタボリックシンドローム 22
5内臓脂肪とアディポカイン 25
3．内分泌機能と糖代謝 27
1下垂体機能・疾患と糖代謝 〈亀田晶子〉 27
2甲状腺機能・疾患と糖代謝 30
3副腎機能・疾患と糖代謝 32
4性腺機能と糖代謝 〈濵井順子〉 34
5脂肪細胞機能と糖代謝 37
6食欲，エネルギーを調節するホルモンと糖代謝 40
4．診断基準と病型分類 43
1病型診断 〈山崎俊介〉 43
21型糖尿病 45
32型糖尿病 48
4遺伝子異常による糖尿病 〈京原麻由〉 50
5妊娠糖尿病と糖尿病合併妊娠 53
6他の病態に起因する糖尿病 55
5．診断の進め方 59
1糖尿病の診断 〈神子一成〉 59
2診断の進め方（青壮期） 62
3診断の進め方（高齢者） 64
4診断の進め方（小児） 〈青木一孝〉 66
5診断の進め方（妊婦） 68
6．検査指標 70
1血糖管理指標 〈堀井三儀〉 70
275g経口ブドウ糖負荷試験 73
3インスリン分泌能・抵抗性に関する検査 76
4糖尿病合併症に関する検査 79
7．合併症・併発症の病態 82
1急性合併症（意識障害） 〈奈良枝里子　篠田みのり〉 82
2糖尿病神経障害 〈篠田みのり　山川　正〉 85
3糖尿病網膜症 〈永倉　穣　山川　正〉 88
4糖尿病腎症 91
5糖尿病足病変 〈王城人志　山川　正〉 93
6虚血性心疾患 〈岡本芳久〉 95
7脳血管障害 〈山川　正〉 98
8NAFLD，NASH 〈岡本芳久〉 100
9皮膚病変 〈山川　正〉 103
10歯周病：疫学・病態・診断・検査 〈髙橋まゆみ　山川　正〉 106
11感染症 〈王城人志　山川　正〉 108
12ED 〈髙橋謙一郎　山川　正〉 110
13糖尿病と認知症（病態） 〈増谷朋英　山川　正〉 114
14精神疾患 〈阪本理夏　山川　正〉 116
Ⅱ 患者の病態把握 119
1．問診 120
1現病歴・既往歴・家族歴 〈井上雄一郎〉 120
2生活習慣の聴取 122
3薬剤歴・体重歴・職業歴 123
2．診察のポイント 125
1バイタルサイン 〈小西裕美〉 125
2頭頸部 127
3胸腹部 129
4四肢 131
5神経学的診察 133
3．検査オーダー 136
1血液検査 〈國下梨枝子〉 136
2尿検査 139
3画像検査とその他の検査 141

Ⅲ 血糖コントロールのための治療の組み立て 145
1．治療概論 146
2．食事習慣への介入 170
3．運動習慣への介入 182
4．禁煙指導 196
5．睡眠障害 202
6．経口血糖降下薬の特性と使い分け，注意点 209
7．インスリン療法 231
8．GLP-1受容体作動薬 247

Ⅳ 血糖コントロール以外に心がけること 259
1．体重管理 260
2．血圧管理 269
3．脂質管理 278

Ⅴ 合併症マネージメント 287
1．糖尿病合併症の管理と治療 288
2．糖尿病と妊娠 325

Ⅵ 質の高い患者ケアを目指して 337
1．糖尿病医療環境の構築 338
2．糖尿病患者の治療意欲向上に向けて 344
3．連携パスの構築 350

Ⅶ できる糖尿病医になるために 357
1．新患プレゼンテーション 358
2．医療文書の書き方の基本 363
3．糖尿病診療の展望 387

付録 395
1．患者の病態把握　チェックポイント 〈小西裕美〉 396
2．経口血糖降下薬一覧 398
3．インスリン製剤早見表 〈富樫　優〉 401
4．GLP-1受容体作動薬一覧 〈近藤義宣〉 406
索引 407