書名 |
師長の臨床 ―省察しつつ実践する看護師は師長をめざす |
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筆頭著者 |
佐藤紀子・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-02794-6 |
発行年 |
2016年8月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 184頁 |
分類 |
基礎看護/看護管理・看護教育/看護管理・経営学 |
価格 |
定価2,200円(本体2,000円 税10%) |
師長だからできる「看護」がある。
患者に触れ、言葉を交わし、今必要なケアを考える。看護師の実践を客観視し、ケアの質を保証するために「看護」をマネジメントする。
師長の実践こそが、病棟を変えていく。
師長の臨床実践を見つめてきた著者が捉えた、新しい看護師像。
序章 師長は優れた「実践家」である
『変革期の婦長学』再考-切り離される看護実践と看護管理
「実践家」としての私が取り組んだ最初の研究-婦長への期待
看護師長は豊かな看護実践力を持つ-師長の実践
認定看護管理者教育の光と影
今,師長のなすべきこと
師長の実践-その「知」を言葉にすることの必要性
第1章 病棟の実践を変える,イノベーティブな師長たち
1.なぜ「師長」をテーマとするか
キャリアを重ねながら深まった「師長」への関心
2.師長の臨床実践を読み解く
知の身体性
生きることは考えること
-患者が考える時間を見守り続け,患者の可能性の芽を伸ばす
経験(受動)から引き出される能動的な振る舞い
-患者の怒りやいらだちを受けとめながら,患者と看護師に能動的に向き合う
3.看護学とは,臨床の知とは,何か
看護学の拡がりと汎用性
科学の知と臨床の知
師長の仕事と臨床の知
第2章 イノベーティブな看護管理
1.師長とイノベーション
師長に求められる,社会の変化に対応した実践
師長としての実践に潜むイノベーション
2.師長の行うイノベーションモデル
イノベーションモデルの構成要素
師長の役割遂行に必要な能力
師長が行うイノベーション-師長が看護師と共に成し遂げた取り組み
3.イノベーションの機会
改めて,イノベーションとは
師長と共に考えるイノベーションの機会
4.看護管理学と看護職生涯発達学の融合
2つの学問の融合,そこに至るまでの過程
看護管理学と看護職生涯発達学の根源にあるもの
第3章 文学に潜む,看護の知の水脈から探究する師長の臨床
1.看護の知の水脈
2.『闘』の中に描かれる師長
『闘』が書かれた時代
付き添い婦の視点から『闘』に描かれた師長
3.『吉里吉里人』に描かれる師長
『吉里吉里人』の概要
湊タヘのキャリア
湊タヘの看護管理-効率よく本来の仕事をするために
高額な給与と看護職の育成
湊タヘの看護管理は実現可能か
4.『わたしをみつけて』に描かれる師長
藤堂師長の看護実践
藤堂師長の看護実践に流れる知の水脈
准看護師,山本弥生の知の水脈
5.知の水脈として受け継がれる「いのちに働きかけること」
第4章 新しい師長像を求めて
1.師長が担う看護管理の目的
管理者である前に「看護師である」ということ
「患者や家族にとって必要なケアの保証」こそが,師長の責務である
看護師をマネジメントする
看護師を育成・支援する
看護師として,師長の仕事を表現する自分の言葉を持とう
2.『変革期の婦長学』の問いから考える,新しい師長像
3つの認定制度と,キャリアの選択肢の拡がり
教員,臨床看護師,主任,師長を経験して見えてきたもの
『変革期の婦長学』からの問い
看護師のキャリア形成-臨床看護を極めた先にあるもの
おわりに
看護とは何か
問われる臨床看護の専門性
からだに働きかけるということ