書名 |
地域医療と暮らしのゆくえ ―超高齢社会をともに生きる |
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筆頭著者 |
高山義浩・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-02819-6 |
発行年 |
2016年10月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 180頁 |
分類 |
社会医学系/その他 |
価格 |
定価1,980円(本体1,800円 税10%) |
世界の貧困・紛争をテーマにさすらった若者が、医師となって、佐久で若月俊一の魂に出会った。沖縄にあっても地域医療の前線にあり、時に霞が関のミッションを帯びて奔走し、どの現場でも汗を掻き続けるその目に「地域包括ケアシステム」の実像はどう映るのか。この国のかたちをどう模索しているのか。診療の傍ら多方面に発信する著者による、現代に老い病むひとを支えたいすべての医療者に捧げる提言の書。
はじめに
第1章 病院医療の葛藤と限界
1 最後の砦としての病院
2 「断らない病院」であるために
3 持ち込まれる社会的矛盾
COLUMN 文化的文脈のなかの疾病
4 縛られる患者たち
5 行き場のない高齢者たち
6 地域から信頼される病院
COLUMN 戦時下の医学部長
7 患者表現としての「不条理」
8 救急医療にみる鎮護のプロセス
9 病院医療の居場所を探して
COLUMN アラビアの看護師
第2章 地域と連携する病院医療へ
1 戦後史は団塊世代とともに
2 制度に依存しないケアの文化を
3 効率化にある落とし穴
COLUMN 弱者が支え合うコミュニティ
4 プライマリ・ヘルスケアにおける5つの原則
5 急性期病院から地域へ踏み出す
6 「在宅医療」をめぐる4つの誤解
COLUMN タイ山岳地域の在宅医療
7 医療的介入を思いとどまるとき
8 高齢社会における消費イノベーションを
9 まだ、食べられねぇなぁ
COLUMN タイで活躍するヘルスボランティア
第3章 看とりを暮らしのもとに
1 終わらない戦争
2 安らかに土に還る
3 老衰死ができる地域づくりを
COLUMN 子ネコの在宅ケア
4 直観の濫用としての「胃ろう不要論」
5 欧米に寝たきり老人はいないのか
6 死に逝く人の「孤独」について
COLUMN パキスタンの「ごちゃまぜ」障がい児教育
7 真実を伝えること、判断を待つこと
8 おかあちゃんが見える
9 終末期における「もう1つの物語」
COLUMN 「長生きしてくれてありがとう」の島
おわりに
参考文献