●2008年初版発行以来刷りを重ねてきたが，この間の画像検査の知識・技術の進歩は著しいものがあり，今改訂ではこうした時代の変遷にあわせ全章の見直しをはかった．
●本書は鮮明な画像，明解な図を多数収載し，平易な文体で「わかりやすさ」を徹底させたことで好評を得てきた．第2版でも引き続き，学生から臨床現場の技師まで使えるテキストをめざした．
●診療放射線技師の職務範囲に「眼底検査装置」が指定され，国家試験に出題されていることから，今回新たに章を設けるなどバージョンアップはかった．

【画像診断装置】
＜画像診断装置の概要＞
　画像診断装置の発展
　規格，関連法規
＜一般X線撮影装置＞
　汎用撮影装置
　胸部撮影装置
　腹部撮影装置
　小児用撮影装置
　頭部専用撮影装置
＜消化管透視撮影装置＞
　装置構成
　透視撮影装置の分類
　透視撮影装置のおもな動作
　今後の展望
＜消化管内視鏡検査装置＞
　内視鏡の原理と種類
　内視鏡検査の特徴，利点
　X線造影検査との比較
＜循環器撮影装置＞
　装置の構成と種類
　X線装置
　X線映像装置
　X線機械装置
　DF装置
　デジタルサブトラクションアンギオグラフィ（DSA）
　IVR（インターベンショナルラジオロジー）
　付属装置
　最近のX線システム
＜特殊X線撮影装置＞
　外科用X線装置
　乳房用X線装置
　トモシンセシス
　泌尿器科・産婦人科専用装置
　歯科専用撮影装置
＜X線CT装置＞
　X線CTの原理
　X線CT装置の基本構成
　X線CT画像
　ヘリカルスキャン
　マルチスライスCT装置
　特殊撮影
　X線CT装置の品質管理
　その他のCT装置
　コーンビームCT
　CTコロノグラフィ
＜MRI装置＞
　NMRの原理
　画像形成方法
　臨床用ヒトMRI装置
　MRIの基本構成と動作
　MRIの画質
　MRアンギオグラフィ
　ファンクショナルMRI
＜核医学診断装置＞
　核医学診断装置の歴史
　シンチレーション検出器
　半導体検出器
　試料測定装置
　体外計測用機器
　SPECT装置
　ポジトロン核種用SPECT装置
　半導体SPECT装置
　SPECT-CT装置
　PET装置
　サイクロトロン
　画像再構成法
　核医学診断装置の品質管理
　PET-CT・MRの事情
＜超音波診断装置＞
　超音波の生体特性
　超音波画像診断装置の特徴と限界
　超音波画像診断装置
　超音波ドプラ法
　超音波画像のアーチファクト
　プローブと臨床応用
　新手法
　超音波診断の安全性
　超音波診断機器の将来
＜眼底検査装置＞
　眼底検査装置の種類
　眼底撮影装置の構造
　無散瞳眼底撮影装置で得られる正常画像とアーチファクト
【基礎技術】
＜X線の物理＞
　X線の発生
　X線の減衰
　X線像の形成
＜X線管装置と付属器具＞
　X線管装置
　新しい動向
　付属機器（絞り）
　散乱X線除去用グリッド
＜X線高電圧装置＞
　変圧器式X線高電圧装置
　コンデンサ式X線高電圧装置
　インバータ式X線高電圧装置
　新しい動向
＜自動露出制御装置と操作パネル＞
　自動露出制御装置
　操作パネル
＜デジタル一般X線撮影装置＞
　FPD方式
　CR方式
　CRとFPDの画質特性
＜デジタルX線テレビ装置＞
　イメージインテンシファイアを用いた装置
　X線平面検出器を用いた装置
＜画像センサと表示装置＞
　増感紙-フィルム系
　イメージングプレート（IP）
　X線平面検出器（FPD）
　X線イメージインテンシファイア（X線I.I.）
　撮像管
　CCD（電荷結合素子）
　液晶ディスプレイ