書名 |
DSM時代における精神療法のエッセンス ―こころと生活をみつめる視点と臨床モデルの確立に向けて |
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筆頭著者 |
広沢正孝・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-02485-3 |
発行年 |
2016年5月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 160頁 |
分類 |
臨床医学系/精神神経科学/精神医学 |
価格 |
定価3,850円(本体3,500円 税10%) |
21世紀の現在、精神療法はその方向性を見失っていると言っても過言ではない。しかしどのような患者にとっても、その人に見合った社会適応的な自己像を獲得できるよう導いていくのが精神療法である。本書では、著者の臨床経験をもとに、うつ病、統合失調症、自閉症スペクトラム障害を対象に、精神病理学的・人間学的な臨床モデルを提示。操作的診断の時代だからこそ、精神科医にとって個々の臨床の核づくりが求められている。
第Ⅰ部 基礎編
第1章 自閉スペクトラム症-人のこころの発達様態とこころの理解
第1節 人のこころの発達と神経発達症群
第2節 自閉スペクトラム症と精神療法
第2章 統合失調症-幻覚・妄想と認知の障害の理解
第1節 統合失調症の急性期-幻覚・妄想の病理の理解と精神療法
第2節 統合失調症の慢性期-認知の障害と精神療法
第3章 うつ病-気分の障害の理解
第1節 気分障害におけるうつの原則
第2節 メランコリー親和型性格者のうつ病と精神療法
第3節 重篤なうつ病と精神療法
第4節 現代のうつ病像と精神療法
第Ⅱ部 応用編
第1章 幻覚・妄想状態を呈する精神疾患とその理解
第1節 統合失調感情障害の幻覚・妄想状態
-いわゆる非定型精神病の幻覚・妄想状態
第2節 自閉スペクトラム症の幻覚・妄想状態
第3節 高齢者の幻覚・妄想状態-うつ病との関連
第2章 「うつ」を呈する精神疾患とその理解
第1節 双極Ⅱ型におけるうつ
第2節 統合失調感情障害(非定型精神病)におけるうつ
第3節 離人症におけるうつ
第4節 自閉スペクトラム症における抑うつ
第5節 統合失調症の過程にみられる抑うつ
第3章 不安の理解と鑑別
第1節 不安とパニック発作
第2節 パニック発作を生じうる精神障害
第3節 激烈な不安を生じる精神障害
おわりに
文献
索引