LSC（Laparoscopic sacral colpopexy：腹腔鏡下仙骨膣固定術）は2014年に保険収載され、開腹手術に比べて侵襲の少ないことで注目されています。本書はフランスの低侵襲手術トレーニングセンター「IRCAD」の太斗であるWattiz教授より指導を受け、日本式に昇華させた執筆陣によるLSC術式の基礎からテクニックまでをコンパクトに解説します。
250を超える写真、各エキスパートの手術動画により、術式の進め方やポイントがわかります。さらに、「ASCやTVM術式との比較」「LSCの術式の実際とポイント、機器の使用方法」「スキルアップのための研修プログラム」など、細かい点まで徹底的に解説します。

1 IRCADについて
2-1 LSCの歴史
2-2 LSCのコンセプト
3 LSCに必要な解剖
4 筆者らが使用している道具と術前準備
5 手術の流れ─子宮亜全摘を伴う術式に即して
6-1 術式の実際─子宮温存付属器温存術式
6-2 術式の実際─腟断端脱に対する術式
6-3 術式の実際─直腸脱合併
6-4 術式の実際─TVM術後の子宮脱
7-1 日本式LSCの初期成績
7-2 LSCと下部尿路症状（LUTS）
8 亀田総合病院ウロギネコロジーセンターでの研修プログラム