書名 |
経験型実習教育 ―看護師をはぐくむ理論と実践 |
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筆頭著者 |
安酸史子・編 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-02406-8 |
発行年 |
2015年12月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 280頁 |
分類 |
基礎看護/看護管理・看護教育/看護教育 |
価格 |
定価3,520円(本体3,200円 税10%) |
《反省的実践家》ナース育成を支援するため、看護教員ができることは何か。主体的に学ぶ学習者中心のカリキュラムの提供、教員と学生の共同作業で探求する教材化の過程——理論・評価・研修・各領域別/エピソード別事例・有効性の検証に至るまで、六部構成で解説。デューイ、藤岡完治ら先人からの継承知を看護学教育のために昇華して世に贈る、40年学び続ける編者の集大成。
まえがき
序章 なぜ看護学教育で経験型実習を提唱するのか
第一部 理論
第1章 なぜ経験型実習教育なのか
I 看護学における技術教育論の検討
II 技術教育で育成する学力「経験から学ぶ力」
III 学生にとっての実習教育
IV 教師にとっての実習教育
第2章 経験型実習教育を支える理論
I 発見的学習と斎藤喜博の授業論
II デューイの経験論と実習教育
III ショーンの「反省的実践家」
IV ケアリングと実習教育
V 成人教育学-学生を大人と捉えて教育するには
VI 自己効力理論(1)-学生の自己効力感
VII 学生の自立度に合わせた指導方法
VIII 自己効力理論(2)-教師の自己効力感
第二部 理論の展開
第1章 経験型実習教育の展開
I 経験型実習教育における授業過程モデル
II 「指導型実習教育」と「経験型実習教育」の違い
第2章 円滑に取り入れるための工夫(1) カードメソッドの活用
I 経験型実習教育とカードメソッド
II カードメソッドの方法(手順)
III カードメソッドの教育効果
第3章 円滑に取り入れるための工夫(2) イメージ・マップの活用
I 経験型実習教育とイメージ・マップ
II 老年看護学実習でのイメージ・マップの活用方法
III 老年看護学実習でのイメージ・マップの活用による成果
IV 今後の課題
第三部 評価
第1章 一般教育学における評価の考え方
I 評価について
II 人を育てる評価
III 向上目標の設定
IV 学習評価の機能
V Bottom-upの目標設定
第2章 主体的学びにつなげる評価方法
I 教育的批評モデル
II ルーブリック評価
第3章 経験型実習教育における評価
第四部 研修
第1章 必要とされる能力
I 経験型実習教育に必要な教師の能力
II 経験型実習教育で求められる学生の能力
III 看護教師と臨床指導者の役割分担と共同
第2章 経験型実習教育を行うための能力を伸ばす研修プログラム
I 経験型実習教育における目標
II 経験型実習教育において教師が実施すべきこと
III 経験型実習教育を実施するにあたって必要な教師の力
IV 教師の力を伸ばすワーク
V 経験型実習教育において学生がすべきこと
VI 経験型実習教育を実施するにあたって必要な学生の力
VII 学生のレディネスを整えるワーク
第3章 教材化のためのワークショッププログラム
I 事例の教材化を学ぶワークショップ
II 教員と臨床実習指導者とがともに行う経験型実習教育ワークショップ
III 経験型実習教育教材DVDを使用した展開方法
IV 学生を対象とした経験型実習ワークショッププログラム
第五部 事例
第1章 各領域別の実習展開
I 基礎看護学実習
II 成人看護学実習(慢性期)
III 老年看護学実習
IV 母性看護学実習
V 在宅看護学実習
VI 小児看護学実習
VII 精神看護学実習
第2章 エピソード別の事例展開
I 短大3年,終末期患者への寄り添い
II 大学3年,認知症高齢者との関わり
III 大学3年,成人急性期実習にて
IV 大学3年,難病患児のケアを通して
V 学生グループ,障害の受容から認識へ
VI 海外留学中の大学院生,担当教諭との対話
第六部 有効性の検証
第1章 学生からの評価
第2章 学部卒業生による評価
第3章 学内研修プログラムの評価
第4章 成人看護学実習における教師の実践的力量からみた成果
終章 経験型実習教育の課題と展望
索引