柔道整復師を目指す学生向けに，衛生学・公衆衛生学習得に必要な基礎知識を解説した教科書．今改訂では統計数値の更新と法規・基準・制度の改変を反映した記述の見直しを行った．さらに全国柔道整復学校協会加盟校からの要望を可能な限り取り入れ,わかりやすく利用しやすい教科書となった．

【主要目次】
1　衛生学・公衆衛生学の歴史と公衆衛生活動
　A　衛生学・公衆衛生学の歴史
　B　公衆衛生活動
2　健康の概念
　A　健康の語源と理解
　B　健康を維持するうえでの生活の役割
　C　慢性疾患と生活
　D　健康の測定
3　疾病予防と健康管理
　A　疾病の自然史と予防
　B　病因と危険因子
　C　疾病予防の段階
　D　加齢・生活習慣と疾病
　E　健康管理のスペクトラムと活動の構成
　F　集団検診
　G　健康管理の技法
　H　健康管理の今後
4　感染症の予防
　A　感染症とは
　B　感染症の予防対策
5　消毒
　A　消毒とは
　B　消毒の種類と方法
　C　消毒法の応用
6　環境衛生（環境保健）
　A　環境とは
　B　人間（主体）－環境系
　C　生体における量－影響関係
　D　環境問題
　E　環境の把握
　F　環境の評価
　G　物理的環境要因
　H　化学的環境要因
　I　生物的環境要因
　J　公害
　K　空気の衛生と大気汚染
　L　環境のアセスメントとモニタリング
　M　環境基準とその設定
　N　環境政策と環境行政
　O　地球環境の管理
　P　最近の環境問題
7　生活環境・食品衛生活動
　A　水の衛生と水質汚濁
　B　衣服
　C　住居
　D　食品
　E　食品衛生活動
　F　栄養改善活動
　G　廃棄物処理
　H　消費者保健活動
8　母子保健
　A　ライフサイクルと母子保健
　B　母と子のかかわり
　C　母子保健の指標
　D　母子保健行政
　E　母子保健対策
　F　家庭保健の現状
　G　わが国の母子保健事業の成果と今後の動向
9　学校保健
　A　学校保健の意味
　B　学校保健対策（領域と構成）
　C　保健教育と保健管理の特質
　D　学校保健の組織と運営
　E　学校保健管理
　F　学校環境管理
　G　保健教育
　H　学齢期の健康状況の統計
　I　応急手当（応急処置）
　J　健康異常の新しい傾向
10　産業保健
　A　産業保健の目的
　B　働く人々の健康問題史
　C　最近の職場の特徴
　D　労働災害の動向
　E　職業病とその対策
　F　職場における健康診断と健康増進
　G　勤労者の生活と余暇
　H　リハビリテーションと職場復帰
11　成人・高齢者保健
　A　成人・高齢者の健康状態
　B　成人・高齢者の有訴者率，受療率
　C　成人保健（成人病から生活習慣病へ）
　D　高齢者の生活と高齢者保健・福祉対策
12　精神保健
　A　精神保健の定義と歴史
　B　精神の病気
13　地域保健と国際保健
　A　地域とその特徴
　B　地域社会のとらえ方
　C　地域保健とは
　D　地域保健活動
　E　保健に関する国際協力と世界保健機関
14　衛生行政と保健医療の制度
　A　衛生行政の考え方
　B　わが国の衛生行政機構（組織）の概要
　C　関連機関の役割
　D　保健医療行政の財政
　E　医療施設
　F　保健医療従事者
　G　医療保険
　H　公費（負担）医療
　I　国民医療費
　J　健康づくり
　K　保健・医療・福祉関係の法規
15　医療の倫理と安全の確保
　A　医療および公衆衛生活動の問題と倫理
　B　医療の安全の確保
16　疫学
　A　疫学とは
　B　病因論：疾病の成り立ち
　C　集団の健康状態の把握
　D　調査方法
　E　調査結果の解釈と評価
　F　国際疾病分類ICD－10
索引