書籍検索結果 詳細表示

書名

ベナー 看護実践における専門性 ―達人になるための思考と行動

原著者

P. Benner et al

筆頭著者

早野 ZITO 真佐子・訳

その他著者等

クリスティン タナー 著/キャサリン チェスラ 著

出版社名

医学書院

ISBNコード

ISBN978-4-260-02087-9

発行年

2015年10月

判型 / 頁数

A5判 / 724頁

分類

基礎看護/基礎看護学/看護理論

価格

定価6,160円(本体5,600円 税10%)

内容

長年経験を重ねた看護師でも、実践でのスキルレベルはさまざまに異なる。看護師間には明確なスキルレベルの差があり、それが患者ケアに直接影響する。本書は、ベストセラー 『ベナー看護論-初心者から達人へ』 で明らかにされた看護師のスキル獲得の5段階について、新たな面を加えて解説。同じ事象への対応が各レベル間でどのように異なるのか、また何がそのような違いをもたらすか。さまざまな看護師のナラティブから紐解く。

目次

著者略歴
寄稿者略歴
謝辞
はじめに

第1章 スキル獲得における理論と実践の関係
  第1段階:初心者レベル
  第2段階:新人レベル
  第3段階:一人前レベル
  第4段階:中堅レベル
  第5段階:達人レベル
  解説

第2章 現場に入る:新人の実践
  新人看護師の臨床の世界
  新人看護師の臨床での主体的な行動
  教育的・環境的示唆
  要約
  解説

第3章 一人前の段階:分析・計画・直面する時期
  一人前になる
  臨床の世界
  仕事を組織化する
  臨床的理解を発達させる
  臨床学習と倫理的学習における感情の役割
  主体的な行動への意識
  経験的学習と失敗への対処
  教育的示唆
  苦しみ,コーピング,かかわりのスキルの学習に直面する
  要約
  解説

第4章 中堅レベル:達人への移行期
  推移の中でのかかわりながらの論証
  状況に感情を合わせる:なされるべきことをする
  変化する関連性と状況に基づいた対応
  主体的な行動
  かかわりのスキルを学ぶ
  教育的示唆
  要約
  解説

第5章 達人の実践
  臨床の世界
  主体的な行動
  要約
  解説

第6章 クリティカルケア看護における臨床的知識と
 倫理的に判断する能力の発達を妨げるもの
  実践の構造
  臨床判断
  倫理的に判断する能力
  臨床における倫理的で主体的な行動
  付記
  解説

第7章 臨床判断
  ナラティブで明らかにされた臨床判断の側面
  要約
  合理的モデルが引きつけるもの
  実践的論証と臨床判断
  要約
  解説

第8章 社会的に埋め込まれた知識
  蓄積された専門性と複数の視点の力
  具現化されたスキルとその場にどのように存在するかについての模範を示す
  要約
  卓越性についての集合的なビジョンと当然と思われている実践の共有
  信頼と空気の力
  要約
  解説

第9章 臨床的・倫理的専門性におけるケアリングの
 優位性と経験・ナラティブ・コミュニティの役割
  ナラティブのテーマ
  学習のナラティブ
  ナラティブの機能とコミュニティ
  実践の性質と機能
  解説

第10章 熟達した日常の倫理的態度を教え学ぶ際に専門性の現象学が示唆すること
  熟慮するということ
  具体性と一般性を考慮する上での熟達した倫理的態度の関連性
  専門性の現象学が医療倫理に示唆すること
  解説

第11章 看護師-医師の関係:臨床的知識の交渉
  職種間の境界の不明瞭化
  形式的な科学知識の台頭による臨床的知識の失墜
  経験の役割
  疾患の人間的側面,苦しみ,痛み,恐れ,軋轢を隠す
  交渉のスキル
  要約と結論
  解説

第12章 基礎看護教育への示唆
  学部教育におけるナラティブの役割
  病気のナラティブの解釈
  臨床実践をナラティブで語る
  新卒者からの教訓
  かかわりのスキルを学習する
  社会的に埋め込まれた実践として看護を理解する
  本研究が挑んだ前提
  理論と実践の関係
  臨床判断の本質
  クリティカルシンキングと臨床的論証の融合
  看護教育における画期的変革に向けて
  臨床的論証を教える
  倫理的態度として看護を教える
  要約

第13章 看護管理と実践への示唆
  実践の崩壊に関するシステムの資源の確認
  看護管理への示唆
  組織の設計と再構築への示唆
  チームの構築と臨床促進プログラム
  臨床実践の発達と学習を促進するためにナラティブを活用する
  臨床学習のための組織的風土を創出する
  臨床的知識を発達させるような患者ケア記録を設計する
  ケア提供者に再びかかわりをもたせる
  要約と結論
  謝辞

付録A 背景と手法
付録B 看護情報提供者について
付録C インタビューおよび観察のための基礎的質問

文献
訳者あとがき
索引