書名 |
患者の感情表出を促す NURSEを用いたコミュニケーションスキル ≪がん看護実践ガイド≫ |
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筆頭著者 |
日本がん看護学会・監 |
その他著者等 |
国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院看護部 編集 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-02427-3 |
発行年 |
2015年11月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 152頁 |
分類 |
臨床看護/診療科・疾患/がん・緩和ケア |
価格 |
定価3,300円(本体3,000円 税10%) |

がん患者はさまざまな状況で苦悩を抱えながら、幾度にもわたって意思決定が迫られる場面に向き合わなければならない。本書は、そのような患者を支えていくために、患者の感情表出を促すコミュニケーションスキル“NURSE”を実践場面で活用できるよう詳しく解説する。患者の意向や価値観を反映しながら、患者自身が納得できる選択を支えていくうえで必読の1冊。

イントロダクション NURSEとはどのようなコミュニケーションスキルか
1 NURSEとはどのようなコミュニケーションスキルか
1 がん患者にかかわる看護師に求められるコミュニケーション
2 なぜがん看護においてNURSEが適しているのか
3 NURSEを用いたコミュニケーションスキルの特徴と注意点
4 本書の構成
第1章 がん看護におけるコミュニケーションの重要性
1 がん患者のおかれている状況とコミュニケーションの重要性
1 がん患者のおかれている状況
2 コミュニケーションの重要性
2 コミュニケーションに影響を与えるもの
1 患者側の影響要因
2 医療者側の影響要因
3 がん看護におけるコミュニケーションスキルの有用性
1 コミュニケーションスキルの有用性
4 がん患者・家族とのコミュニケーションに役立つスキル
1 コミュニケーションスキルの変遷
2 なぜがん看護においてNURSEが有用なのか
第2章 がん患者・家族との基本的コミュニケーションのスキル
1 基本的コミュニケーションスキルの重要性
1 コミュニケーションの変遷と看護師に求められるコミュニケーションスキル
2 基本的なコミュニケーションスキルとは
2 聴くための準備
3 現状の理解の確認,問題点の把握
4 効果的に傾聴するスキル
5 応答するスキル
6 共感するスキル
第3章 感情表出を促進させるコミュニケーションスキル:NURSE
1 感情表出を促進させるコミュニケーションスキル
1 感情を表出しやすい状況を整える
2 Ask-Tell-Ask
1 患者がすでに知っていることを引き出す
2 感情を表出できるよう誘導するためのスキル:Ask-Tell-Ask
3 Tell me more
1 患者が話しやすいように導くスキル
4 Respond to emotions with NURSE
1 Respond to emotion
2 NURSE
1 N(Naming)
2 U(Understanding)
3 R(Respecting)
4 S(Supporting)
5 E(Exploring)
第4章 NURSEを用いたがん患者とのコミュニケーションの実際
1 告知の場面(外来)
2 治療決定の場面
3 再発告知の場面
4 支持療法の場面
5 家族へのサポートの場面
第5章 NURSEを使いこなすためのロールプレイ
1 ロールプレイの目的と効果
1 ロールプレイとは
2 コミュニケーションスキル研修
1 コミュニケーションスキル研修の流れ
2 ロールプレイ
3 ロールプレイの手順
1 ロールプレイの流れ
2 シナリオ事例
事例1 再発で治療ができないと告知された患者とのコミュニケーション
事例2 夫の希望に適わない現状を医師から告知された妻とのコミュニケーション
事例3 永久人工肛門になることを手術3日前に医師から告知された
患者とのコミュニケーション
付章 NURSEを用いたコミュニケーションスキル研修を行うために
1 コミュニケーションスキル研修の企画・運営
1 コミュニケーションスキル研修の内容
1 研修の流れの例
2 コミュニケーションスキル研修の企画・運営
3 ロールプレイをよりよいものにするために
2 ファシリテーターの役割
1 ファシリテーターの役割と注意点
2 ロールプレイ運営の実際
3 ロールプレイの実際
1 誌上ロールプレイ
索引