書名 |
うまくいく!超音波でさがす末梢神経 ―100%効く四肢伝達麻酔のために |
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筆頭著者 |
仲西康顕・著 |
その他著者等 |
監修:田中 康仁 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-7583-1364-3 |
発行年 |
2015年10月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 176頁 |
分類 |
臨床医学系/整形外科学 |
価格 |
定価8,800円(本体8,000円 税10%) |
整形外科医にとって,超音波ガイド下伝達麻酔は非常に魅力的な手技である。超音波で末梢神経や穿刺針,薬液の広がり方をリアルタイムで確認しながら行う伝達麻酔の手技では,必ずしも放散痛を必要とせず,必要最小限の局所麻酔薬で確実な効果を得ることが可能である。救急外来,手術室,病棟などで実施する確実な伝達麻酔は,緊急で痛みを止めたいときだけでなく,術後の痛みの少ないリハビリテーションなど整形外科治療の幅を大きく広げることが期待できる。しかし,思ったような超音波画像を初心者が得ることは難しく,特に末梢神経の描出には困難が伴う。本書は,初心者でも必ず見える組織からスタートし,そこからどういう順番で目的の神経を探し当てるかについて,一手順ごとに,イラスト・写真で詳述し,効果的な針の進め方のテクニックを動画で紹介。失敗しない四肢伝達麻酔のための手技も詳述した,整形外科医・麻酔科医必携の一冊。
Ⅰ章 伝達麻酔を行う前に
超音波ガイド下伝達麻酔の魅力
末梢神経のための装置選択
超音波の特性・組織の見え方
末梢神経と筋膜の構造
四肢末梢神経の存在パターンと超音波での見え方
神経描出のテクニック(総論)
伝達麻酔の準備
超音波ガイド下穿刺のテクニック(総論)
超音波ガイド下伝達麻酔の適応と禁忌
局所麻酔薬・ブロックの合併症と安全対策
どの伝達麻酔から経験を積むべきか
Ⅱ章 実践 末梢神経のさがし方
上肢
正中神経
はじめに/解剖
正中神経の走行と知覚支配
超音波での描出テクニック
腋窩から上腕部
肘から前腕
尺骨神経
はじめに/解剖
尺骨神経の走行と知覚支配
超音波での描出テクニック
腋窩から上腕部
前腕部
橈骨神経
はじめに/解剖
橈骨神経の走行と知覚支配
超音波での描出テクニック
腋窩から上腕近位部
上腕遠位部から肘関節
肘関節から前腕
筋皮神経
はじめに/解剖
筋皮神経の走行と知覚支配
超音波での描出テクニック
内側前腕皮神経(内側上腕皮神経)
はじめに/解剖
内側前腕皮神経(内側上腕皮神経)の走行と知覚支配
超音波での描出テクニック
腕神経叢(斜角筋間・鎖骨上)
はじめに/解剖
腕神経叢の走行と知覚支配
側臥位のほうが仰臥位よりも容易にブロックできる
超音波での描出テクニック
鎖骨上ブロック
斜角筋間ブロック
下肢
大腿神経・外側大腿皮神経
はじめに/解剖
大腿神経の走行と知覚支配
外側大腿皮神経の走行と知覚支配
超音波での描出テクニック
大腿神経ブロック
外側大腿皮神経ブロック
伏在神経(大腿神経の枝)
はじめに/解剖
伏在神経の走行と知覚支配
超音波での描出テクニック
大腿中央部
下腿近位部
閉鎖神経
はじめに/解剖
閉鎖神経の走行と知覚支配
超音波での描出テクニック
坐骨神経(脛骨神経・総腓骨神経)
はじめに/解剖
脛骨神経の走行と知覚支配
総腓骨神経の走行と知覚支配
後大腿皮神経の走行と知覚支配
坐骨神経への異なるアプローチ
超音波での描出テクニック
傍仙骨アプローチ
殿下部アプローチ
膝窩アプローチ
総腓骨神経
脛骨神経
腓腹神経
コラム
術後持続注入カテーテル留置
コンパートメント症候群の減張切開に伝達麻酔は禁忌?
ターニケットペインについての仮説
神経1本にどれだけの局所麻酔薬が必要か
超音波ガイド下選択的知覚神経ブロックでの手術について
鋭針?鈍針?